もるがな

ソー:ラブ&サンダーのもるがなのレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
4.1
ガンズのPV風の神々の遊び。話としては陳腐なラブストーリーではあるものの、楽曲のパワーが凄まじく予告編でも使われた「Sweet Child O' Mine」を皮切りに「Welcome To The Jungle」や「Paradise City」などの名曲のオンパレードで一気にテンションが上がってしまった。ベタではあるがガンズで一番を選ぶとしたら、やはり「November Rain」なのだが、これがかかるシーンの熱さたるや。ガンズは自身の青春でありつつも、それが中年に差しかかった男の身の振り方というソーの心境ともマッチしていて、とにかく選曲のセンスが素晴らしいの一語である。

反面、マーベル作品としては至って普通の出来であり、テーマと楽曲パワーによる加点で星4以下は付けられないものの、単純な映画としての出来はそこそこといった塩梅。尺も少し冗長に感じるわりには物足りなさもあるというアンバランスさであり、良くも悪くも楽曲パワーの一作であろう。
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