真っ黒こげ太郎

ハロウィン KILLSの真っ黒こげ太郎のネタバレレビュー・内容・結末

ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

恐怖は、進化する――――。

恐怖が、再び蘇る――――。

ついでに俺も蘇りました。w



ご無沙汰してます。
最近会社絡みで情緒不安定になりモチベが低下し、暫くの間更新できなかった事をお詫び申し上げます。
未だに不安は残ってますがだいぶ改善はされたので、今後もよろしくお願いします。




前作のラストでブギーマンことマイケル・マイヤーズを閉じ込め家に火を付け燃やし、全てが終わったかに思えた。

だが、空気の読めない消防隊が消火活動を行ってしまい、アッサリ助かってしまったマイケル。
そのまま消防隊員を皆殺しにし、殺戮を再開した!!!

一方、マイケルに出くわすも生き残った被害者達が40周年記念で集まっていたが、マイケルの脱獄&殺戮を知り、マイケルを葬り去る為に群衆を集めて狩りを始める。
前作で負傷したローリーはそのまま病院に搬送され、一命を取り留める。
だが、群衆による大騒動に巻き込まれてしまうのだった。

町中が大混乱に陥る中でも、変わらず殺戮を繰り広げるマイケル。
ローリーの娘カレンと孫アリソンは、動けないローリーに代わってマイケルを追うが…。




ハロウィンの夜に現れた殺人鬼の恐怖と事件の中で混乱する人々を描いた、スラッシャー・ホラー。
「殺人鬼が現れ若者達をを次々殺してゆく」というスラッシャー映画の金字塔、「ハロウィン(1978)」の直接の続編…の「ハロウィン(2018)」の続編。(ややこしいよ!)
前作を見直し、すぐさま劇場へ行ってきました。


どうやらこのシリーズは全3部作を予定しているようで、来年には完結編の「Halloween Ends」が公開される様だ。
今回は所謂最終作への繋ぎ、要するに「アベンジャーズ」シリーズにおける「インフィニティ・ウォー」みたいな立ち位置に当たるワケですな。

そんな繋ぎとなる本作、前作のカタルシス溢れるラストは何処へやら、消防隊員をコロコロしながらアッサリ脱出。
という事でローリー達が再び追う話なのかなと思ったら、実際にマイケルを追いかけるのは、かつてマイケルに出くわした&襲われるも生き残った他の被害者の方でした。
んで被害者が群衆を立ち上げて大混乱したり、孫の方が被害者チームに着いて行っちゃったりして、天手古舞の大騒動になります。

お話的にはマイケルの恐怖で群がる群衆によってパニックが起こるんですが、正直この部分は無理矢理に思えましたね。
「人間が一番怖い」「人間が一番の怪物」的なテーマ性を描きたいのは分かるけど、その所為で中盤の展開がややダレてしまうんですよね。
マイケルの追跡劇&攻防&殺人シーンだけで十分なんだから、無理に別の要素を入れて社会派にしなくてもいいのに。
この騒動で死ぬ男の死に様は中々スプラッターで良かったし、最後のオチにもつながる重要な要素ではあるのですが、もっとサラっと塩梅で済ませて欲しかったです。

後、今回ローリーは負傷して全く動けなかったので、前作のカタルシス溢れる展開が好きだった自分としては結構ガックシでした。
次回作の布石だとは思いますが…次回ではバトルしてくれるよね?


という事でお話的には若干微妙な個所が出てしまったんですが、それでも一スラッシャー物としては十分楽しめました。
次回作への”繋ぎ”としての機能はそれなりに果たせたのではないかと。


今回、マイケル君の殺戮劇は前作以上にフルスロットル!!!
前作以上に血みどろでバリエーションに富んだ殺し方で犠牲者を増やしまくります。
マイケルは前作にも増して強く、かなり被弾しまくりますが、全く動じることなく次々と獲物をコロコロしまくる。
その不死身っぷりはジェイソン・ボーヒーズレベルに片足突っ込んでますね。w
オマケに登場人物が殺され役も含めてかなり多いので、かなりの量の殺人描写が繰り広げられます。まさに物量作戦!!!
前作に比べるとお話的には薄味になった感は否めなせんが、そもそもスラッシャーやスプラッターの映画は人が死ぬ場面を見せ場にしてナンボだからこれでいいんでしょうきっと。
そもそもタイトルに「KILLS」なんて入ってますからね。そりゃ死者も血の量もゴア描写も増えるワケだわ。w

お話も群衆の話がイマイチとは言え、マイケルに襲われた親族が集まり、殺人鬼を逆に狩ろうとする展開は中々新鮮でした。
ただ、どいつもこいつもやたら分かれて行動しようとするので、皆アッサリ死にまくるのが残念でしたが…。
だいたい、ラストでもアレだったんだから、バラバラで戦っても勝てるワケないわな。


まぁそんなこんなで、前作には及ばなかったが、マイケルの無双っぷりと血みどろ大殺戮は見事でしたので、スラッシャー映画大好きな自分としては結構楽しめました。w


しかし、あんなにマイケル君が無敵だと、次回作でどう決着付けるんだろう。
町もすっかり殺人鬼騒動でパニックになってるし、次回当たりで特殊部隊でも出さなきゃ収集が付かないぞこれ。
何なら「ハチェット レジェンド・ネバー・ダイ」みたく殺人鬼VS特殊部隊の対決を描いてもええんやで?少なくともわしゃ大歓迎やで?w


決着は次回の「Halloween Ends」に持ち越されますが、是非とも納得のいく決着を付けて、シリーズを綺麗に畳んで欲しいものです。