これあれだ、ホラー界の"新（劇）エヴァ"だ！（刺激的挑戦が）
ただ『Q』のまま無理くり終わらすことに拍手を贈るのか否か…だ！？
さよなら、わたしのブギーマン。経40年のシリーズは念願の"概念（ア・イコン）"へ
ブギーマンとローリーが町一体を混乱の渦に巻き込み、遺したもの
町が求めたもの、観客が求めたもの
が、隠喩的、企み的に"合致"していればいいんですけどねー
新登場人物、新要素、新視点で無事にシリーズが終われると思う？あたしゃ思わないね!!ｹｯ
と毒吐くほどこのシリーズに思い入れがあるわけでもなく、熱心に追ってたわけでもないので別にいいんですけどねw ただ自称熱心なホラーファンでグッズまでも揃えていそうな"ブギーマン愛"が強い人がなにも頭を働かせないで終結した事に「オメデトウ、オメデトウ👏」と単純な称賛でいいんですか？
ブギーマンが"二番手"みたいな扱いで、いぃいぃんですか？？
としつこく問いたいくらいには、なかなかに手放しでは褒められない"セカイ系ホラー"ですよw
とゆうより、ブギーマンの暴挙は新三部作前に"やり尽くした"と言えるし、新三部作になってからも前作までで"リハビリ活動"もやり尽くしたと言えなくもないんです。（そこは演出のやりようで新鮮味を持たせたとしても）
で、前作『ハロウィン KILLS』で既に"嫌な方向"に舵を切っていたので、案外ここからどう"収拾"をつけるのか？が落胆しつつも"別ベクトルの怖いもの見たさ"でほのかな期待を持って臨みましたw
前作の"ただの（様式美）ゴア・スラッシャー"にクサイ"説教臭さ"が香った状況から、とんだ「ブラックコメディ」のような展開で幕を開けるのは、意外性のある掴みで、これが"テーマ"的にも重要な意義を占めてるというクセの強い展開ではあるんですが・・・主人公変わってない？
というツッコミが1つ。
"前作が4年後"という設定にシリーズ大主演であるローリー（ジェイミー・リー・カーティス）も（どうした…？）と言えるくらい様変わり、普通の穏やかなマダァーム（老女）になって、娘も失い喪失真っ只中でマイケルを処し切れてないのに日常を取り戻せるなんて…"そんなのローリーじゃない"というツッコミが1つ。
ま、ワイルドローリーが拝めない事にこっちが寂しさ、喪失感を感じただけなんですがねw
こうして終わって、新三部作のやりたい事の全体図を俯瞰する事ができ、"ローリー対マイケル・マイヤーズ"の長い闘いから離れ、"マイケル・マイヤーズという「現象」"を"家族、町、そしてまた第三者の1人にフォーカスする"という全体/個の「反応」を描くという計画が見えてきました。
そこに「そうきたか…！」とにわかな歓びを感じる事はできたものの、やっぱり"「マイケル・マイヤーズ」というプラットフォーム"に求められてることはこれなの？？と思わずにはいられないんですよね…
本作も『MEN 同じ顔の男たち』から言い続け、なんとも運命的に類する物として『ﾉｯｸ・終末の訪問者』も同時期に加わる"ミスリード・スリラー/ホラー"にあたると思われるんですよね。
だって焦点があてられるのは"次期であり候補"の「継承」ですからねw
本当にあのまま突っ走っていたら"炎上"は避けられないまさにケッ❕と唾棄したくなる人も多かったでしょう。
続くんかーい…って徒労感が（笑）
そこらへん外してくれて、ラストのから騒ぎからの""あの儀式""
あれは、映画史に残る！と言いたくなるくらいの劇的な「聖餐/凄惨」だったのでしょう。
でもそうなるのさえも"時遅し感"も否めないんですよね…
なんというか描こうとしている構図自体がエヴァを持ち出しましたが、キャラクターの関係性的には『バットマン』なんですよね（笑）
ローリー/バットマン
VS
マイケル・マイヤーズ/ジョーカー
と周りの反応、展開的にも非常に既視感のある"アメコミライク"なんです。
「マイケル・マイヤーズ」というキャラクター自体が"フィクションそのもの"と言われたらどうしようもないのですが、"恐怖と憎悪"の「アイコン（象徴化）」して強さも増減するならそれ自体もまた逃げのような"チープ化"したようで、返って"非現実的な恐怖"となってしまった"アホらしさ"も感じてしまったんですよ…
それもこれもローリー対マイケルの軸の大半をズラし"どうでもいいキャラクターの肉付け"で嵩増しをするから…
『悪魔のいけにえ』と差別化しようとして三部作越しに描こうと挑戦したのはいいのだけど、敵対両者が老齢化する限界値まで描こうとするこで、収拾がつかなくなる"限界"も見てしまった気がして切なくなるんですよ…
ローリーのイスギーコギーコのワイルドすぎるカッコ良さも震えたのだけど、これも笑っちゃうくらいのアメコミライクかなってw
どうせリブートするんでしょ？😉
