「あえて狭間に身を置くことでわかることがある」
庵野秀明によるウルトラマンの新解釈？新復刻？作品。日本が怪獣の災禍に見舞われる。外星人ウルトラマンは助けてくれるのか？
ちょっと普通の映画と同列ではないような、また好きなことだけやりやがったな！みたいな。「シン・ゴジラ」と同様だけれど、テイストとしては円谷プロ感を大事にしたように見えた。ウルトラマンはCGながらスーツの皺があるような特撮愛。画面にあえてのアナログノイズ。怪獣達はそれなりにリメイク。最後のアイツのメカ感はそうきたかと。人間達はずっと早口で喋ってるのでウルトラマンと怪獣が出てる時が一番静かな不思議。ちょっと気になったのは、好きなことをやったんだろうけど、やりきれたのかな？と。
気のせいじゃなければ皆棒読みが上手い俳優陣（笑）やたらアップ、且つローアングルが多いので美しい人達も辛いものがあり、出られる人は限られる。専門用語的早口セリフは言えてないけど、それが古い特撮もののクオリティと言えるかもしれない。
オープニングはあまり見せる気がない高速字幕で語られる怪獣事情。早くウルトラマン出したいしね。淡々と繋いだ作りだけれど、戦う5匹の怪獣で5幕を構成してる。登場、コミュニケーション、協力、決意、決戦みたいな。大急ぎなのは確かだけれど。色々削ぎ落とした結果の2時間だったのかな。
デカい長澤まさみを見たいなら！っていう作品。
