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シン・ウルトラマンのmingoのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.5
なんだこれは。「眠気が襲う」くらいには溜飲の下がる場面が一切なく終わってポカーン。隣にいた少年、君と同じ面持ちだ。EV車みたいなメフィラスも宇宙戦艦ヤマトすぎるゼットンも知ってるフォルムではなく謎の肩透かしをくらったけどダイスキオマージュが散りばめているのは分かる、どうしたってウルトラQのタイトルバックのギギギみたいなイントロですでにオッとなるし夜の飛行戦でザラブ星人の真下からスペシウムでかちあげて八つ裂き光輪で倒すシーンはかなり胸アツ……それに銀色ギラギラにギラついたウルトラマンは知ってるウルトラマンだしゾフィーの金色ボディに黒ラインは成田亨の描いた「ウルトラマン神変」のデザインが元になっているし庵野が言う「かっこいいウルトラマン」には好感しかない。今年の頭に傑作平成ガメラをアーカイブで観て樋口真嗣に感嘆したがあれはやはり金子修介が優れているのと、本作みて思ったのはやはり監督作は「映画的」にうまくない。よく言えば30分×4本にしては綺麗にまとめたが150分だったらドラマ的にもっとカタルシスを生み出せた感がある。いずれにせよ90分が最高派としては上・下で展開するのもアリだったように思う。4点台?死んでも出ないでしょ。7.8歳の頃TSUTAYAがまだ蔦屋時代だった時代に全ウルトラマン、仮面ライダー、戦隊モノ、ガンダム、鬼太郎全シーズンをレンタルしてたオタク少年的にはキャラデザ以外はぽかーんだった。
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