《世界は、認めた。日本は、抑圧した。》
コロナ禍で延期になってて、公開を心待ちにしてました。でも平均スコアが☆3.5（以前はもっと低かったと思う）だったから観るのを迷ってたらフィル友さんの高評価でやっと決心して観に行きました。
時は江戸。表現者たちの多くが幕府によって自由を奪われていた時代―。その圧政に筆で抗い、世界を変えた一人の男がいた。天才絵師、葛飾北斎である。
喜多川歌麿（玉木宏）や東洲斎写楽（浦上晟周）の台頭に自分の絵を見失う北斎だったが、人気浮世絵師版元（プロデューサー）蔦屋重三郎（阿部寛）の後押しにより、唯一無二の独創性を手に入れ、その才能を開花させる。
四章立てになっており、青年期/壮年期を柳楽優弥、老年期/晩年期を田中泯がW主演しています。
幾つになっても創作意欲が衰えない北斎の姿に圧倒されました。身体は老いても魂は若い頃と変わらない。
北斎を見出した蔦屋重三郎、若き日の北斎に影響を与えた歌麿と写楽、そして武士の家系でありながら文才に溢れ、剣よりも筆を好んだ戯作者・柳亭種彦との出会いと別れが描かれていました。
俳優陣の素晴らしい演技力。美術、衣装も素晴らしかった。
見応えがありました。胸熱なシーンもあって最後まで楽しめました♪
北斎の絵は2016年「原安三郎コレクション 広重」がふくやま美術館で開催された時に観ました。「富嶽三十六景」を観た時は感激しました。
フライヤーに北斎伝説が載っていたので健忘録として書きます。
✣米LIFE誌「この1000年で最も偉大な功績を残した100人」に、日本人唯一のランクイン！
✣生涯現役！生涯作品は3万点以上！
✣60歳を過ぎて脳卒中で倒れるも、自力でなんとか治癒させる！
✣玄米生活のおかげ？！平均寿命40歳と言われた時代に90歳まで生きたご長寿！
✣あの有名な波の絵 “富嶽三十六景 神奈川沖浪裏” は70歳を過ぎて描いた！
1つだけ残念だったのは、マナー違反をしたご高齢のご婦人2人。上映中に2回くらい話してたし、1人の携帯電話が鳴ってその場で話をしてた。私とは席が離れていたので上映中の話はまだ許せたけど、さすがに電話にその場で出て話出したのはイラッときた。ちょうど、北斎が妻から妊娠を告げられたあとのいい感じのシーンだったから勘弁してよと思った。近い席に座っていた人はイライラしてたんじゃないかな。マナーモードにしてない高齢の方って多い気がする。
＊ドラマにコメントをしてくださったフィル友さんへ。ありがとうございます😊返信しました。
観客 5人
劇場鑑賞 #63
2021 #85
