bs3

娘は戦場で生まれたのbs3のレビュー・感想・評価

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)
4.6
誤解を恐れずに表現すると、最強の、最恐の、最狂のVLOG。シリア内戦下のアレッポの様子と娘、家族、友人たちを、そこに住む女性ジャーナリストが撮る。そこには普通の人の普通の生活の傍らにある、あまたの暴力と破壊と死。子供を亡くした母の叫びは、我々に観ることを、知ることを、気づくことを要求する。
2016年、シリア北部の都市アレッポ。民主化を要求する反政権派住民を、シリア政府軍が包囲し、シリア政府を支援するロシア軍が空爆する。民主化活動に参加した大学生は撮影を始め、内戦となり、シリア軍に包囲されてからも撮影を続け、結婚をし、娘を授かっても、医師の夫と共にアレッポに留まり、撮影を続けた。人々の生きた証と死を…
シリア内戦については、テレビニュース映像や映画などで見聞きし、ある程度知っているつもりでいたが、分かっていないことばかりであった。
5年の間に、ビデオカメラから一眼カメラへ、鏡越しから自撮りへ、アラビア語から英語へ。唯一、ドローンの映像が余りにも整っていたのが気になった。
誰もが観るべき、知るべき、気づくべき作品。
bs3

bs3