ましゅー

マトリックス レザレクションズのましゅーのレビュー・感想・評価

3.9
いやぁ〜。すっかり遅くなってしまいました😓
今日は夕方から思い立って、新宿までとある映画を観に行った後、そのまま軽く晩メシも食べて(ついでにコーヒーも飲んでゆっくり…😅)来たんで。
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とは言え、本日鑑賞分もこれからの起稿は無理な上、ただでさえ自宅鑑賞分は5月末から、劇場公開された続編作品の前作である2本しか投稿出来てなくて、遂に未postが30本分😲溜まってしまったのもあり、先週日曜12/19に観た本作をまずは片付けます。

と言いながら、片付けるという軽い動作では、第1作がDNAレベルで染み付いている私としては、本作に対して失礼に値する❗とも思いますので、ちょっとだけ気を入れて書きます。
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「マトリックス」第1作は、それまで何度か題材になっていた機械vs人間という構図やディストピアを描いているにも関わらず、それを仮想現実というスパイスを効かせて斬新なストーリーを構築し、脇役に至るまで創り込んだキャラクター造形も素晴らしく、映画制作技巧の上でも、旧来のワイヤーアクションにバレットタイムなどの新しい撮影・ポスプロテクニックをふんだんに取り入れ、これまで見たことのない快楽すら感じるほどの映像体験を齎した、私にとっては神レベルの作品となっています。
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その後、3部作として続きが制作される!との情報を入手すると、1作めで味わった『快楽映像体験』が更にパワーアップして楽しめるんだ😆!と期待度はMAXに。
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そうして迎えた2作め「マトリックス リローデッド」は、確かに映像的にはかなりグレードアップした感じではありましたが、ストーリーは大幅に複雑化し、また敵もさらにチート級の強さ(ネオも大概なんですが😅)で、しかも終わらないという前提にしてもなんだか中途半端な締め具合だった(もうだいぶ忘れましたが、そんな記憶が残っています…)事にかなり意気消沈し
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続く3作め「マトリックス レボリューションズ」は忙しさもあって劇場はスルーせざるを得ず、後にDVDで観たのですが、あの最大の見どころの一つと思われるネオと大量のエージェント・スミスとのバトルなんかは、スケールアップも行くところまで行って…いや、行き過ぎて、そのわりにはちょっとCGなんかはチープな感じもして、なんだか引いてしまい、一度観たきりでラストもほぼ忘れ去ってしまう有様…😖
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それ以来 私の中ではマトリックスは1作めのみ至高、続編は蛇足、との思いに支配されていたのです😓
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そんな状態が10数年続いたある日、マトリックスの4作めが始動したとの報が…。
最初の内こそ『蛇足にさらに蛇足を付け足す気なのか?』と懐疑的な姿勢は続いていたのですが
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とある時点から
・キアヌ・リーブスの前向きな意見を汲んだ記事を見たり
・『3作めの続きではなく、1作めの直接の続編である』との記事と
・決定打としては1作めに回帰したようなガチなバトルシーンや最新のテクニックで実写とCGの境目が判然としないリアルなエフェクトが含まれた映像や、これまでマトリックスシリーズでは聞いたことない力強い女性コーラス入りのBGMを使った『予告編』
を見るに至り
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この4作めに対する期待感は難なくMAXに高まって(沸点が低い🤣)、その状態での鑑賞と相成ったのであります。
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まだ上映開始から2週間ほどしか経っていないので、核心には触れませんが、紛れもなくマトリックスシリーズの4作めです。
故に、前3作全てを観た上で鑑賞するのが望ましいです。
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そして、そうした前提がありながら、期待していたような『1作めの直接続編ではない』と気が付きながらも、私はこれ、結構気に入りました。
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正直これまでの3作を超えるような、ド肝を抜くようなアクションとかを期待すると肩透かしだと思います。
でも、違和感のないCGや重量感のある体捌き・物体の描き方など、ちょっとファンタジーに行き過ぎてたものを地に足の付いた感じまで引き戻す、良質のアクションにはなっていると、個人的には思います。
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脚本も悪くないと思います。
中盤までの『え?これってメタ構造だったの…?』とのミスリードを起こすようなストーリーテリングも好みです。すっかり騙されました😅
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そして何より、本作は、このマトリックスというシリーズは、ネオとトリニティ= #キャリーアンモス 、2人の愛の物語でもあるという事を、改めて認識させてくれます。
普段は不穏で胸糞な作品が好きなんですが、ここまで描かれると、清々しく美しく感じます。
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結論、私のような2, 3作めに失望したような人間すら、またマトリックスシリーズを好きにさせてくれるような、マトリックス愛に溢れた映画なんじゃないでしょうか?
監督が男性から女性に、性転換したのと無縁ではないのかも知れませんね😉
ましゅー

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