がんがん

2人のローマ教皇のがんがんのレビュー・感想・評価

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)
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わたしは無神論者のため、本作の宗教的背景がよくわかりませんでした。

どっちかと言うと有心論者ですかね。誰も端っこで泣かないように地球は丸いんだと思ってます。


なのでよくわからないものを、よくわからないままに判断するのはよくないので、少し調べてみました。

(でないとファンタを飲みながらピザを食べたくなった!くらいしか感想が書けない!!😭🍕)

ですので的外れな文章があるかもしれません。乱筆、乱文をどうかお赦しください。



正直眠気との根比べでした。

停止ボタンを押して、また再生ボタンを押して。宗教的知識が無いため、背景が難しいので視聴を止めるかどうか根比べでしたが、なんとか最後まで辿り着けました。

コンクラーベのシーンは面白かったです。教科書で習ったことが、小気味良いカットインでテンポよく楽しく魅せてくれて、ダンシングクイーンが踊らされているお爺ちゃんたち的な皮肉ってる感じがあって、なんだか面白くて。この辺りとラストのサッカー&ピザは楽しくて、根比べの必要はありませんでした。

根比べ…コンクラーベ…

しょうもないダジャレを言ってしまったわたしの罪をどうかお赦しください。



アンソニー・ホプキンス演じる第265代ローマ教皇のベネディクト16世はドイツ出身の超保守派とのこと。

ヒトラーユーゲント(ナチス青少年団)に所属していた過去もあったとのことで。なので本編でもバーでナチス呼ばわりされていたんですね。

ニュースとかで出てきても、なんだかパルパティーンに似てるお爺ちゃんだなぁ、くらいの認識しかありませんでした。


ジョナサン・プライス演じる第266代教皇となるベルゴリオはアルゼンチン出身の改革派であり、サッカーやポップミュージックを愛する。

つい先日、長崎や広島にも来日されたあの方ですね。ちなみに法王という表記の方が馴染み深かったのですが、日本では2019年のこの来日より教皇へ呼称を変更したそうです。


13億人の信者たちのトップに立つ教皇。

どんな気持ちで毎日を過ごしているんでしょうか。わたしには全く想像も付きません。

たくさんの従事者にお世話をされながらも、独りで食事をとる。たくさんの信者の懺悔を聴く。たくさんの人々に説教をする。基本的に終身制なので、死ぬまでその職から降りることができない。

んー…やっぱり凡人の自分には想像ができません。


そして2人は2人とも罪の意識を感じていた。

ベネディクト16世は、ある司祭の児童への性的虐待の揉み消し(本編ではぼやかされててさっぱりわかりませんでした)など、様々なスキャンダルに対して善処しなかった。だがカトリック教の品格がこれ以上地に落ちないように、退任することを決めた。

ベルゴリオはアルゼンチンの軍事独裁政権に加担するが、結果的に仲間を裏切る形となってしまった(ここの所が難しかったので、もう少し勉強しよう)

罪を赦してきた2人が、今度はお互いを赦し合う。


2人の考え方の違う人間が拳を振るうことなく、汚い言葉で罵ることなく、ひたすら対話をする物語でした。

ただただ、爺ちゃんが2時間喋ってるだけなんですけど。

もう全然考え方が違ってて。

ほんと黒か白かって感じで。まぁ白か赤か、でしたけど。

なのに最終的に2人で楽しくピザパしてて。

めっちゃ楽しそうで。これでいいんですよね。喧嘩とか、争いとか、分断とか、偏見とか、疎外とか、差別とか、そんなことじゃなくて。大事なのはピザパ。

やっぱりピザの感想になるやん!🤤🍕


無関心の壁。

Filmarksをせず、Netflixに入っていなければ本作を観ることはなかったでしょう。

そのまま無関心だったかもしれません。え?なんでタイトル法王じゃないの?ってなぐらいに思ったままだったでしょう。

ほんの些細な一歩だったかもしれないけれども。ほんの少しでも関心を持つことができてよかった。

オススメしていただいた皆様ありがとうございました!



印象的だったのが万歩計のアラート音声。

立ち止まらず。さぁ、立って。歩きましょう。


ベネディクト16世から、フランシスコ1世へ万歩計も委ねられた。

さぁ、明日も歩きましょう!
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