鷲尾翼

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEの鷲尾翼のレビュー・感想・評価

4.0
【まとめシネマ】#1007

【まとめ】
* 不可能を乗り越えるアクション
* IMFチームvs世界を操るAI
* 本物の鍵を持つ者が、真実へ

これまで『ミッション・インポッシブル』シリーズで前人未到のアクションを数々に挑戦し続けたトム・クルーズだが、今回もスゴすぎるアクションの数々を披露している。公開前から話題となっていた「バイクで道なき森林をアクセル全開で疾走し、断崖絶壁からの大ジャンプ! 」という文章にするのも困難なほどスゴすぎるアクションシーン。他にも、ヘイリー・アトウェル演じる女泥棒のグレースと手錠で繋がれた状態でのカーチェイスなど数多くの激ヤバアクションが次々を巻き起こる。物語の展開も見事で、ミッションの成功のために不可能に近いような選択肢しか与えない退路を断つ展開の数々。

トム・クルーズはもちろん、ヴィング・レイムスやサイモン・ペグなどシリーズではお馴染みの人物に加えて、ヘイリー・アドウェルが新たに加わったIMFチームが本作で挑むのは、自我が目覚めて暴走を始めたAIシステム。それを利用しようと企むイーサイ・モラレス演じる悪役・ガブリエル。暴走したAIを制御出来る鍵を巡って、両者が世界中で激闘する。本作は二部作の前編なので、AIの詳しい全貌やガブリエルの目的などまだ明らかになっていないことも多い。しかし、語られていない部分があるからこそ、謎に満ちた秘宝を探し求めるアドベンチャーな展開も面白い。

本作は、本物と偽物を見極めて、たったひとつの鍵を手に入れる物語。その本物の鍵を持つ者が、次の「PART TWO」で語られる真実に近づく。それまでは、我々も作品に操られる。
鷲尾翼

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