ショウコ

デンジャー・クロース 極限着弾のショウコのレビュー・感想・評価

3.4
オンリー・ザ・ブレイブのベトナム戦争版って感じです。炎のかわりに押し寄せるのは北兵。戦争の愚かしさや恐怖を描く…と言うよりは、「ベトナム戦争に参加したオーストラリア軍が居た事をみんな忘れないでね!」って周知させるのが目的の映画っぽい🤔

ベトナム戦争中いくつも発生した小競り合いの中の1つを描いてます。細部は事実に沿って作られており、俳優の見た目(エンドロールで実際の写真が出る)まで寄せてあった。敵である北軍がまるでゾンビか野蛮民族みたいに表現されてるのが見ててザワザワする😨撃たれるのも構わず真っ向から特攻してくるしそれこそ無限に沸いてきて…ランボーのモブ兵の様な雑味に内心(それでいいんか?)と思ってしまいました

対してオーストラリア側は一人一人の死に様がヒロイックに撮られてて、やや大袈裟な音楽でドラマチック演出されている。あくまでオーストラリア軍視点だから仕方ないんだけど、ぶっちゃけ量産アメリカ万歳映画と大差は無いかな…🤔でも、やっと攻撃が止みホッとするのも束の間、地獄のラッパ音とともに第二波、第三波と押し寄せてくる絶望感は視点共有のなせるワザでしょう

そしてビックリしたのが最後のテロップ。こちらの死者数18名に対してあちらはトンデモない大人数でした。それであんな描き方しちゃうわけで…命の重みってのは等しいワケじゃないんですねー




作戦内容はマップ上でチラッと説明されるきりでイマイチ起きてる事が分かり辛い。正直、何がどうなってるのか「位置関係」は最後まで掴めませんでした。ナパーム投下や弾薬支援、そして森を跨いで飛んでいく砲弾のCG描写はカッコ良かったです💮ただ、グロが無いためか迫撃や銃弾の威力などは伝わって来ず「死がすぐ近くにある」感は薄い。炎628を観てしまった私はもう昔に戻れないのか…

劇場の近くに空港があるんです。外に出た瞬間、飛行機のエンジン音や離陸時の轟音が不穏なノイズ的に響いてきて軽いPTSDに襲われました。オマケにボフンッみたいな破裂音まで聞こえてきてキョドっちまいましたよ。いつもは全く気にしてなかったんですが、調べたら「滑走路から鳥を追い払う為の爆音機を定期的に鳴らしてる」んだそうな📝勉強になった
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