茶一郎

スターゲイトの茶一郎のレビュー・感想・評価

スターゲイト(1994年製作の映画)
3.1
『宇宙の果てまで通り抜け』

 忘れがちなことだが、地球を破壊してばかりいるイメージのローランド・エメリッヒ監督は『SFの人』だ。
(2016年6月現在、月が地球に落ちてくる映画を製作中とのこと。すごい、また破壊しようとしている)

デビュー作「スペースノア」は彼が映画大学の卒業制作で作った紛れもないSF映画であり、意外にもその『SF』への思いは一貫している。

 今作もそんな『SF』のローランド・エメリッヒが作る宇宙冒険SF大作。
 『ピラミッドを作ったのは宇宙人』というMUに書いてありそうなオカルトSF感をベースに、「スター・ウォーズ」旧三部作を薄くした惑星イメージ。土曜プレミアムで見たら面白いかも、くらいの味付けだが何だが憎めない愛おしさが詰まっていた。
----------------------------
 ド派手だけど小粒な感じ、炭酸飲料ドデカミンのパッケージのようなスケール。惑星の生物を一匹しか見せてくれない一方、妙に人が多い。何だろう、この憎めない感じ。

 オーパーツを解読したら、それが宇宙の果ての銀河系へと繋がっていたという中学生のロマンを体現する。見やすいく、気楽に見られる。これはロマンですよ、ロマン。

最終的には、宇宙からエジプトの太陽神ラーが惑星を襲来。
この辺りは次作「インデペンデンス・デイ」を予期する戦いっぷりで、このラーとやらは核爆弾の威力を100倍にした爆弾で地球を攻撃しようとする。

ってエメリッヒ、やっぱり地球破壊しようとしてんじゃん。
茶一郎

茶一郎