しゅう

帰郷のしゅうのレビュー・感想・評価

帰郷(2019年製作の映画)
3.3
時代劇専門チャンネルにて鑑賞。

デジタル8Kの映し出す自然の風物は美しく鮮やかだが、同時に現代とは異なる時空間である事を感じさせる陰翳が喪われてしまう憾みがある。

物語も、過去回想に於いて若き日の宇之吉を演じる北村一輝の躍動に対して、老いた宇之吉を演じる仲代達矢の芝居は如何にも大仰で鈍重に感じる。

今の仲代にかつての様なシャープな芝居は難しいのかもしれないが、だったら老い先短い渡世人の惨めさ無力さを突き詰めてれば良いのに、中途半端に仲代に格好良い見せ場を作る演出に違和感を覚えた。
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    しゅう

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    演劇好き。演劇的な映画も好き。

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