るるびっちさんの映画レビュー・感想・評価

るるびっち

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映画(329)
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の・ようなもの のようなもの(2015年製作の映画)

3.4

35年経っても、全く上手くならない伊藤克信はすごい。
どんな大根も長年続ければ少しは上手くなるものだが、微塵たりとも上手くならないのは稀有な才能である。
前作『の・ようなもの』は、この大根役者がいない
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海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

3.6

大林映画の贋作を創るのは難しい。
ノスタルジーを描けば良い、というものでもない。
書割や写真のコラージュなどのチープ映像。 
ピクシレーション(人間アニメ)やコマ落とし。
リアリティより意味性を強調(
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ツナグ(2012年製作の映画)

1.3

日テレ制作ということで、『24時間テレビ』と同じ偽善性を感じる。
障害者や、無謀なマラソンを頑張る姿で涙を売る。
感動ポルノと批判されているが、似た匂いを感じる。
「死んだ人と心と心を繋ぐ、どうでっか
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.8

すでに寅さん化している。
寅さんが毎度マドンナと出会うように、毎回新米ちゃんと絡む物語という風に舵を切っているのかも知れない。
水戸黄門、寅さん、ヤッターマンとマンネリ好きな国民性を見越して、毎回新規
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病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)

3.2

TVの2時間サスペンスなどで、犯人がよく崖の上で自白する。
根っからの悪人というより追い込まれた悲劇的人物で、どうして殺害に至ったか、やむにやまれぬ理由を語り観客の共感や涙を誘う。
犯人が善人なので、
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

3.8

ファンタジーにもハイとローがある。
まったく架空の法則や世界観で作られた異世界物のハイ・ファンタジーと、現実世界に根ざしながら主人公がちょっと不思議な力が使えるロー・ファンタジー。
ピクサーの場合は常
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怪談(1965年製作の映画)

3.5

耳なし芳一は、まだ耳だから声をあげずに済んだ。
体全身にお経を書いたが、耳だけ忘れたので耳を怨霊に引きちぎられる。
体全身ということは、当然男性の大事な部分にもお経を書いたのだろう。
玉の裏側なんか皺
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.6

『ミナミの帝王』のような漫画演技・漫画演出で爆笑した。
いや手塚治虫が発展させた漫画のアンチ形態である、劇画タッチと呼ぶべきかもしれない。
イギリスの俳優に、シェイクスピア俳優というのがいて尊敬されて
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ジェクシー! スマホを変えただけなのに(2019年製作の映画)

3.9

これはコメディでもホラーでもなく、ドキュメンタリーである。
明かりがついた瞬間に、何人かの観客はスマホを見ながら退出した。
帰りの時刻表を見たり、感想をレビューやメールで送っているのだろう。
「スマホ
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ジョーンの秘密(2018年製作の映画)

3.6

自分の老いた母親が、スパイや原爆開発に関わっていたら?
更にドロドロ不倫をした生々しい女だったら?
平凡な家庭に生まれ、詰まらん人生で終わるだろうな・・・
と、思ってたら「母ちゃん、女スパイで原爆かよ
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来る(2018年製作の映画)

3.2

タイトルを『長い』に変えた方が良い。
真打ち霊媒師の松たか子が本格的に出るまで、一時間半掛かる。
それまでは前座霊媒師なので、当然相手にならない。
負けるの解ってるので、あと何分我慢するのか登場人物以
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ブラック アンド ブルー(2019年製作の映画)

3.5

一番の問題は、この話をとてもリアルに感じることだ。
日本の常識で考えたら、不自然なことばかり。
市民が通報しても、スラム街だからすぐに来ない警察。
来たら来たで、通報した店員が黒人なので縛り上げる。
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.7

ゴジラ・キングギドラ・モスラ大決戦って感じ。
もはやマ・ドンソクは、ほぼ人間ではないので笑。
サイコパス・ギドラ野郎に、不覚にも不意打ちを食らうマ・ゴジラ。
前半でやられて、後半に勝つのも怪獣映画と同
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17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン/キオスク(2018年製作の映画)

3.0

フロイト博士が良い人で詰まらない。
フロイトと言えば、深層心理を読む人。
「アンタ自分の不細工な妻より、弟の可愛い嫁さんとやりたいんだろう」
「善人面してるけど、本当は他人を信用してないから裏切られて
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武器人間(2013年製作の映画)

2.7

おいしく爆笑させて頂きました。
この監督が日本に生まれていたら、きっと小学生の時にキン肉超人をハガキに描いて『少年ジャンプ』に送っていただろう。
オランダ出身監督だから、仕方なく自分で映画を作ったのだ
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マッキー/Makkhi(2012年製作の映画)

3.3

インド版ハエ男の恐怖。
濃い~男二人に、しつこくつきまとわれるヒロイン。
しつこ過ぎて、ハエに生まれ変わってもつきまとう。
彼女は相当魅力的なうんこのようだ。
あんな美しいうんこなら抱き締めても・・・
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.5

公共とはなんだろう?
差別なく誰にでも開かれている、という事だろうか?
日本では、逆の使われ方をしている気がする。
皆の物だから汚すな・勝手に使うな・騒ぐな。うるさく規制する方向にばかり力が向いている
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バルーン 奇蹟の脱出飛行(2018年製作の映画)

4.0

ハイ、皆さんこんばんは。
今日ご紹介する映画は『バルーン 奇蹟の脱出飛行』
バルーンって気球のことですよ。
あら、気球なんてええな、優雅やな、言うてるアンタは日本で平和ボケしてますね。そんな優雅なもん
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.9

ホラーはアイデアがゴルゴである。いや「命」である。
新鮮なアイデアを、鵜の目鷹の目で探している。
ライトがつくと消えて、ライトが消えると現れる。
思いつきそうで思いつかないアイデアが秀逸。
事実このワ
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ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.8

捻りのある中々面白い佳作。
加害者でありながら、被害者的な主人公の視点で語られる。
妻の死体が消えることで容疑を掛けられる夫。
主人公は罪を犯しているが、死体は隠していない。
最後まで見れば実は傲慢な
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ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.1

動物達にもっとバリエーションが欲しい。
臆病ゴリラ、人を乗せるのを嫌がる駝鳥位では全然詰まらない。
もっとオカシナ動物を一杯出して欲しい。
・多重人格のライオン。
・手癖の悪いワニ。
・ノイローゼのカ
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透明人間(2019年製作の映画)

4.2

男女の DV 関係を、透明人間に置き換えた秀作。
イングリッド・バーグマン主演の『ガス燈』(1944年)から派生した心理学用語で、ガスライティングというのがあるらしい。
加害者が被害者に罪の責任をなす
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南極料理人(2009年製作の映画)

4.6

ラーメンで泣いたの初めてです。
生きる喜びは色々あるだろうが、その内の確かなひとつと思う。
ラーメンで人間の究極を描けるなんて、小津安二郎は「俺は豆腐屋だ」と言っていたが、小津も成瀬も超えたんじゃない
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.3

松田洋治は声が爽やかなので、アシタカも一見爽やかな好青年に見える。
しかし、アシタカの中には怒りが渦巻いている。
彼自身それを自覚しているので普段は注意しているが、タタリ神の呪いを受けた右腕は瞬間の怒
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.5

マスクがないと住めない世界、突然大国に侵入される世界。
コロナと尖閣を思えば、日本そのもの。
今や予言書と化したナウシカ。
『未来少年コナン』でダイスとモンスリーの裏切りにより悪役がレプカひとりになっ
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ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

3.8

至上最悪の鬼ごっこ。見つかれば射殺。
9・11首謀者、オサマ・ビンラディンを見つけ出すのだ。
鬼探しには、イスラム関係者の拷問必至。

初めは拷問に辟易するCIAアナリストの女性主人公。
何しろ高卒(
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ザ・フォーリナー/復讐者(2017年製作の映画)

3.7

NG集の無いジャッキー映画。
今までとシリアス度が違う。
アイルランド紛争の政治問題を背景にした復讐劇。
その為に、ジャッキーと関係ない展開が続く。
結果、彼のアクションシーンが少ない。
それをジャッ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

1.8

「気まぐれシェフのおまかせサラダ」みたいなもんで、監督が決めた独自ルールで話は成り立ってるので、文句を言っても仕方がない。
「気まぐれ監督のおまかせ映画」
味付けに文句言っても、気まぐれですから~で終
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

1.5

アホの坂田にちょっと似た主人公(個人の感想です)。
存在の耐えられないアホさ。
最初のパントマイムの件で「有ると思うのではなく、無いことを忘れる」と言う。
二時間半、地味に退屈なストーリーで、問いかけ
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アノマリサ(2015年製作の映画)

4.0

味覚障害で何を食べても味がしないという状況に似ている。
他人の顔や声が、全て同じに感じる主人公。
女性も子供も野太いオッサンの声に聞こえるのでは、恋愛も家族サービスも出来るものではない。
チャーリー・
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.2

丸で残虐なホーム・アローン。
マコーレー・カルキンが殺人鬼に成長して、ワザと強盗をおびき寄せて家中に殺人トラップを仕掛けたらきっとこうなる。
むしろそんな『ホーム・アローン・ラスト・ブラッド』を観たい
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.8

センスがいい。
劇場は主演俳優目当ての女性客ばかりだが、オジサンにも見て欲しい佳作である。
以下、面白いと思った部分を三点程取り上げたい。
①多重人格といえば色んな人格を演じて見せるものだが、一人の視
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エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.7

エジソンの鬼畜ぶりが解る話。
エジソン、テスラ、ウェスティングハウスの三つ巴を描く。
2186もの特許を持ちながら、エジソンは負け試合も多い。
電話はグラハム・ベル、映画はリュミエール兄弟、そして電気
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電送人間(1960年製作の映画)

3.4

変身人間シリーズの2作目。
スリラーより、刑事物の要素が強い。
14年前の復讐で、四悪人の命を狙う電送人間。
電送するのは、怪奇であると同時にアリバイトリックの為だ。
電送装置による遠隔地への瞬間移動
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フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

5.0

「It’s alive!!」
満点以外ない。
何故ならフランケンシュタインの怪物のイメージを決定づけた作品で、未だに我々は本作のボリス・カーロフの演じた怪物に囚われている。
これを超えるイメージを作り
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ハリエット(2019年製作の映画)

4.3

黒人のモーゼと呼ばれた実在の英雄。
さすがに海は割らないが、川を渡り黒人奴隷を導く。
元々奴隷であったが逃げ出し、自分だけでなく仲間の黒人も解放する。黒人開放運動に参加して19回も危険な密行を繰り返し
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