漫画家の自殺があり、今後は原作を自由に改変することは、昔のようにはできないだろう。
本作も、今なら原作ファンのクレームが集中砲火しそうだ。
本作によって、押井守監督は映画作家として認められた。
今なら>>続きを読む
居場所の話。
思春期には家庭も学校も仲良しグループもちょっと違う、自分の居場所じゃないと感じるのだろう。
最初にグウェンが、自分に合うバンドを探していると語る。
彼女にはバンドも家庭もヒーロー活動の世>>続きを読む
居場所のない子供たちが、孤城というファンタジー空間で癒しを受ける話。
7人の子供たちは、1年近く一緒に居るのに深く互いを知らない。
何故深く話し合わないのかといえば、学校に馴染めない彼らはそれぞれ辛>>続きを読む
笑いとは、『緊張と緩和』と『落差』だろう。
南北の境界線だから、緊張と緩和と落差が笑いとして有効に機能している。
落差の大きさを狙ってか、下ネタも多い。
綿密に取材したリアリズムではなく、南北の境界>>続きを読む
社畜のループ映画。
上司の夢の為に部下が一致団結して頑張るって、日本人的だな~と呆れる。忙しいのに、何で上司の為に頑張らなあかんねん!
そんな文化だから、小沢が松本に女性を上納接待するのだろ⁉
日本の>>続きを読む
集団から如何にして、排他主義と独裁者が生まれるかを描いた寓話。
大災害の後、 生き残ったマンションの住民が限られた食料を守る為、 周囲の部外者を排除していく。
自分たちを守る=自分たち以外の者を排除>>続きを読む
タイトルは憑依ゲームの合図であり、主人公ミアの母親への想いでもある。
謎の死を遂げた母に、真相を語って欲しいのだ。
母の霊はミアに何を語るのか・・・
ミアは依存性の強い性格だが、母親が死んでからは父親>>続きを読む
最近、感情移入について考える。
映画において感情移入は、最も大切な部類だろう。
結局、主人公に感情移入せねば、話自体に興味を持てない。
逆に観客が感情移入して応援すれば、多少の話の粗さは目を瞑れる。>>続きを読む
日大で絶大な権力を握ってるのは爺たちで、恐らく林真理子理事長は蚊帳の外で、イメージだけ利用され何かあった時には首をすり替えられるのだろう。
ズートピアで描かれているのは、見た目の思い込みや偏見、マイノ>>続きを読む
せむし男のカジモドとヒロインの結末に、高校生が怒り狂ったというツイートが載っていた(ポストという言い方嫌い)。
それは高校生が、主人公カジモドに感情移入したからだろう。
本作は哀れなせむし男に、感情移>>続きを読む
キムタクの『レジェンド&バタフライ』に似た試み。
英雄の裏に、彼を操る女性がいたみたいな。
ナポレオンも信長も、彼ら以上に彼らを操作していた女性が強かった。
しかしどちらも魅力的に描けず、失速したとこ>>続きを読む
スタジオジブリの弟子筋、スタジオポノックのファンタジー作品。
迷宮化した宮崎ファンタジーより、明快で解り易くて好感持てる。
『千と千尋の神隠し』のような不気味さや根源的な闇の魅力はないが、ハリウッド風>>続きを読む
舞台が精神病院で分かり辛いが、高倉健の任侠物と似ている。
脛に疵を持ち、ひっそり暮らす前科者が不幸な娘のために一肌脱いで再び罪を犯してしまう。
高倉健やないか!!
笑福亭鶴瓶演じる梶木は、高倉健の役>>続きを読む
ゴジラの歪みを正した傑作。
『アルマゲドン』『ターミネーター』初代『ゴジラ』には、共通の感情移入の構造がある。
「圧倒的な強敵がいて、主人公や人間はとても無力に感じられること」
圧倒的な強敵は、『アル>>続きを読む
人の記憶を消すという「記憶屋」を探す話。
残念な所。
①失った恋に未練のうじうじ話。
②主人公が記憶屋を探して何をしたいのか不明。
③何度も同じことを説明するくどさ。
④ホラー原作を、切ない恋愛系に変>>続きを読む
AI人情噺。
AIの子供を殺せと言われた男が、親子のように旅をして失踪した妻を見つけた時に、実はそのAIの子供と自分に繋がりがあると気づく話。
松竹ホームドラマを、SFとベトナム戦争風味で味付け。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
二転三転する話とはいえ、互いに催眠術を掛け合ってたということだから「今までのは全部催眠妄想だよ~」と、永久夢落ち展開。
たとえ死んでも「嘘でーす、催眠術でそう見えただけ」を繰り返す。
丸で子供同士が>>続きを読む
名誉回復の話。回復するのは、王と彼を発掘した女性。
二人とも障害を持ち、社会から排除されている。
シェイクスピアという時代を超えたインフルエンサーの、ステマ広告的芝居のせいで極悪人の印象をつけられたリ>>続きを読む
カエルを受け入れるか否かで評価は決まる。
ワニが亡くなった後、友人や恋人は喪失感を埋められず絆もちぐはぐになっていた。そこへ目の飛び出た後ろ姿は似ているが、性格は正反対のうざいカエルが現れる。
グイグ>>続きを読む
どんどん巨大化するサメ。
地球を飲み込むほどのサメが、宇宙から来てもおかしくない。
鼻から空気を抜きさえすれば、深海1万Mでも水圧はへっちゃらと言い張ったハゲなら、宇宙服なしでも活躍するだろう。>>続きを読む
実際にはウェディング・ローである。
詰まらな過ぎて、見終わるのに何日も掛かった。
結婚式の招待客が、いちいち回想で振り返る。
「私の人生は・・・」
その度に、面倒臭くて動画を切ってしまう。
人生語りだ>>続きを読む
フリッツ・ラングのメトロポリスを下敷きにした街の景色。
手塚の原作自体がそうなのだろう。
ロボットのキャラは、原作では雌雄両体だった。男にも女にも変形できるのだ。
手塚的シスコン感は残っているが、それ>>続きを読む
多様性の国らしく、人種や障害者に対応して車椅子の人形まである。リカちゃんとは、比較にならぬほど意識高い系のバービー。
一方で、バービーの付属品であるケンはandケンなのだww
『バービーランド』では、>>続きを読む
NHKの特集であれほど拘っていたアクションだが、『キューティーハニー』の頃と余り変わらない印象だ。
設定もエヴァの人類補完計画を、別の言葉に言い換えただけ。
そういう単純な捉え方はいけないという批評>>続きを読む
不思議な作品。
普通は、ひき逃げされた被害者遺族をメインに持ってくると思う。所が、ずっと加害者側の動揺を描く。
初めはいつまで加害者の件(前菜)やっとるねん、早くメインディッシュの被害者の父親を映せよ>>続きを読む
お母さん好きなんだな・・・
とっても母体回帰的な内容だった。
色んな女性に世話ばかりされるが、 最終的にはお母さんに世話されたいのだな。
前半、主人公は自傷して嘘をつく。
名前は眞人だが、真人間では>>続きを読む
ハリウッドではストライキが行われている。
AIで脚本を書かれたり、俳優の写真からCG合成してAI俳優が活躍したり、それらに対して警戒しているのだ。
既にネットではディープフェイクが流行り、本物か偽物か>>続きを読む
ポイントを間違えると物事は伝わらない。
予告編では特別養子縁組をした夫婦の元に、謎の女性が子供を返してくれと現れた、さあ、どうする!! という話だと思える。
そこがポイントと思うから、何が言いたいのか>>続きを読む
これは傷の話だ。
報復物語に見えて、実はそれぞれのキャラが心の傷を負っており、傷に対してどう向き合うかという話なのだ。
だから報復物語を予想した人は、人物の深掘りばかりにかまけて話が進まないことに退屈>>続きを読む
イギリスのBBCは、受信料廃止の方向に向かっている。片や日本のNHK は、PCやスマホからも受信料を取ろうと画策している。
さてBBCが受信料を取っていた時代。
受信料が嫌で、映らないようチューナー>>続きを読む
コミュニケーション偏差値の話。
実はビリギャルも塾の講師も、友人や母親もコミュニケーション偏差値は高い。
成績が悪くても、コミュニケーション能力は高いのだ。
一方、弟を野球選手にしようとして挫折する父>>続きを読む
自分はキャラクターとストーリーを比べれば、ストーリー信者の方だと思っていた。しかし本作の、ストーリーの辻褄を合わせるためにキャラクターを犠牲にしている部分が非常に気になった。
作者がやりたいことは二>>続きを読む
夢は詰まっていないが、邦画脚本の悪い所が詰まっている。
日本の脚本家は、登場人物を深めようという時に履歴書を作る。
幼少期のトラウマや乗り越えられない傷など、主人公の過去を作る。
弊害は過去の出来事な>>続きを読む
善人が他人を騙すパターンは、
①人が良すぎてNOと言えず、結果的に人を騙す。
②そそのかす悪人が背後にいて、言いなりになり騙す。
が、多いと思う。
本作が秀逸なのは、当事者が既に死んでいることだ。>>続きを読む
薄味のとんこつラーメン作りました、みたいな。
食材と製法が一致していない。
古典ドラマツルギーなら、異なる主張をぶつけ激しく葛藤し、互いの主張を否定して大きなドラマのうねりを創る。
しかし本作は、邦画>>続きを読む
表現方法が展開を決めてしまう。
ストーリーの骨子は、PCやスマホで知る家族の素顔である。
表現の縛りとしてPCやスマホで調べる範囲しか描けないのだから、必然的に身近な家族の裏側や秘密を知るのがストーリ>>続きを読む