もじゃ

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのもじゃのレビュー・感想・評価

5.0
「真水?それとも塩水?」

MCUスパイダーマン3作目。忘れさせる魔法が失敗して別宇宙からヴィラン達が大集合。ピーターは打ち勝てるか?

色んな意味でアベンジャーズとは違った集大成。サムライミ版やアメイジング版でも語られてきたヒーローの苦しみ。理解できるのは自分だけなのだけれど、誰かにわかって欲しい。苦悩の中で立ち上がるのがヒーローなのだ。同時にヴィラン達もヒーロー同様に人間。誰だってやり直すチャンスを必要としてるのかもしれない。

トム・ホランド、ゼンデイヤ、ジェイコブ・バタロンのいつメン。親友なドタバタ3人組は可愛らしい。サプライズ的なキャストは聞いてはいたけれど、オオ!ってなった。

映像はMCU品質の凄さに慣れてしまってるのが贅沢だけれど、今回は更に凄いものを見た。ストレンジのミラーワールドとスパイディのスイングで上下左右も前後もわからない程の目まぐるしさ。ヴィラン達も入り乱れると、映像とアクション組み立てる人の頭はどうなってんの?って。

上映時間は2時間半と長いけれど、それを感じさせない。ヴィラン達を元世界に帰す決意をして中盤に入るが、それまでのセットアップがちょっと長く、前作からのハングオーバーへの対応に使った感じ。終わりまで一つ一つのシーンがどれも素晴らしくて無駄がない。ジーンと来たり寂しくなったり。

出会う事ができて良かったね、っていう作品。
もじゃ

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