TakashiM

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのTakashiMのレビュー・感想・評価

4.5
前作「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」を観たのは、つい先月の2021年末。
アベンジャーズシリーズの中でも最高ランクの出来だったその作品の記憶も、年末年始を挟んでも未だ冷めない期待値もそのままに、この作品を新年最初の映画館で観賞できる幸せ!

本作は、間違いなく過去のスパイダーマン映画史上、最高に盛り上がる作品であり、まさに集大成だった。
ここまでやっちゃってこの先大丈夫なん?!

ピーター・パーカー=スパイダーマン。
親愛なる隣人。
ドクター・ストレンジとの意見の食い違いから、とんでもない騒動を引き起こすことになるのだが・・


ネタバレ含みます。。。












彼らは死ぬ運命にある。
別の世界で、定められた運命であるにも関わらず、ピーターはそれを受け入れること無く、よりベストな解決策を模索しようとする。

オトナな自分は、別の世界の出来事は干渉すべきではないと、ストレンジと完全に同意見。
無謀で無知なピーターの判断は、全く理解できなかったし、いま時点でも、ストレンジの意見はもっともだと考えている。

しかし、ピーターのそれは、彼の信念なのだ。
宇宙で大バトルを経験し、素晴らしい大人たちと交流したうえで築き上げられた、若きヒーローの確固たる信念。

スペシャルゲスト(?)のあの二人が、各々のヴィランを倒したあとのことを語るシーンがあるのだが、ツマラナイオトナである自分は、そこでようやくその信念の残した結果の意味を知ることができた。


戦いと、あのシーンが終わったあとに、MJの店を訪れたピーター。
MJの傷を心配し「大いなる力には大いなる責任が伴う」の意味を噛み締めたことで、自分を語ることができなかったのではないか。

孤独な一人暮らしを始めるピーター・パーカー。
自分を知ってる人が誰一人いない。
でもそこには寂しさは感じさせないなにかがあった。

田舎の高校を卒業し、知り合いのいない北海道で一人暮らしの大学生生活を始めるときの自分のような。
大学を卒業して上京し、明日からの社会人生活に希望しかみていない自分のような。

ううー、そんな自分と重ねてしまうとは。泣ける。

今までは母性本能くすぐりまくりのキャラだったのだが、この瞬間から、ひとり立ちしたんだなーとしみじみ。
観ているこちらも、これからのピーターの人生とアベンジャーズシリーズに、強い期待を抱かせる最高のラストだった。

・・・ちなみに、過去のスパイダーマンシリーズは1本しか観てない。
順番が逆になったが、本作を振り返り違う結末を想像しつつ、観ていくことにする!
TakashiM

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