数多溢れる韓国ノワール・・。これだけ製作され続けるってことは、やっぱり人気あるジャンルなんだろうな。でも、作品によって出来具合はバラバラ。
本作も、義理人情に厚いヤクザの若き二代目会長が主人公という設定で、決して部下に汚い仕事をさせることなく自身が手を下す・・という在り方や、このジャンルでは珍しく、大がかりな抗争シーンとか登場しないのは珍しく新鮮。
その一方、一般人を巻き込んでいないヤクザもん同士の喧嘩で相手を殺した裁判結果が死刑や無期懲役とかリアリティに欠けるんだよなあ。主人公と結婚する女性が弁護士ってのも、その設定が全く脚本に活かされていなくて残念。
主人公を演じたチョン・ジョンミンという俳優も、ちょっと地味過ぎる。どこかで見た顔だと思いきや「ヘンゼルとグレーテル」の青年とはね。
せめてハッピーエンドで終われば納得も行くんだけど、案の定・・ってエンディングもガッカリ。
