ブータンの都市部に住む今時の若い新米教師の男は、自分には教師は向かないと感じオーストラリアに渡って歌手になる準備を進めていた。そんな矢先に山奥にある過疎の村に突然転任を言い渡される。
道なき道を道案内二人に伴われてラバ三頭を引きながら半ば不貞腐れ気味に彼の地に赴いた彼だったが、先生が来る事を心待ちにしていた9人の子供達をはじめ貧しいけれど純朴な村の人々に囲まれ、心は少しずつ変わって行くのだった。
ストーリーとしてはありがちな話ですが初めて観るブータンの山河の美しい景色をバックに純朴で逞しい人々に囲まれて展開される物語はやはりかなりの癒し効果があります。
ブータンの美しい山河に吸い込まれるように歌われるブータン民謡"ヤクに捧げる歌"がオーストラリアの薄暗いバーでも主人公によって歌われるシーンは心に沁みてくる。
誰でも自分に相応しい居場所がありそれを探し続けるものなのだ。