ひろぽん

映像研には手を出すな!のひろぽんのレビュー・感想・評価

映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)
1.6
アニメが大好きで人並外れた想像力があるが、極度の人見知りな迷彩帽に迷彩リュックの監督・浅草みどり、長身で美脚、金儲けに異常な執着を見せる金森さやか、アニメーター志望のカリスマ読者モデルの水崎ツバメの3人は芝浜高校で運命的な出会いを果たす。413の部活動と72の研究会およびそれに類する学生組織がある芝浜高校で「最強の世界」を描いたアニメーションを制作するため奮闘していく物語。


原作の漫画、アニメ、ドラマは未鑑賞のため、ドラマ版のダイジェストのような冒頭は意味不明で理解に苦しんだ。

2次元の世界観を3次元で再現しているせいか、個性の強めな3人とその他大勢の登場人物たちの演劇のような大げさな演出には違和感を感じた。

齋藤飛鳥の演技は上手で好きだが、この作品の彼女のキャラやいつもと違う声が好きになれなかった。普段と違う一面を見られるという点ではいいと思う。個性的なキャラと映像に慣れるまでは正直無理だなと思っていたが、後半には慣れたので楽しめた。

頭の中のイマジネーションを具現化した演出や、ロボットを登場させたCGの使い方が上手で、映像作品としては想像を掻き立てられてとても魅力的。

伝令部、気象研究部、声帯模写部、形態模写部、身代わり部、影武者同好会、写経部、替え玉受験を考える会、警備部etc.....
と意味不明なふざけた部活やら同好会がごまんとあるのが面白い。

浜辺美波をチョイ役で使うというのがレアで、登場させた意味はあまりなかったように感じる。

『はじめてのおつかい』のパロディのシーンのナレーションと2人の行動が可愛くて好き。

学園モノでみんなで何かに必死に打ち込むという部活への情熱や、青春を感じられるのは良かった。良くも悪くもアイドル映画なんだなと思う。齋藤飛鳥の可愛さは健在。


想像の世界は自由で無限だ。誰にも邪魔されない素敵な世界が広がってる。
ひろぽん

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