このレビューはネタバレを含みます
米騒動を題材とした実話ベースの映画。
井上真央主演、その他富山にゆかりのあるキャスティングで臨んだ作品。
当たり外れはあるものの、良作をいくつか手掛けた富山県出身の本木監督。
本作で劇場公開していたタイミングからは期待していた。
導入から中盤まで、実際の出来事をよりリアルに伝えたかった主張も理解したいのだけど、残念ながら終始イライラだったりが勝る内容となってしまいました。
男女の格差、女性にあんな重い物持たせて当たり前みたいな世の中。
家で家事をしていればそれでいい風潮。
虫唾が走ります。
それまでの苦行をバネにどこまで巻き返すことが出来るのかでしたが、前半の焦燥感を一掃出来るほどの逆転演出が起こったのかと問われると、個人的には力不足でした。
明らかに足りていない、それくらいに前半の煩わしさが脅威となってしまいました。
あくまで大事なのは、女性達の活躍と歴史を動かした事実である。
そういう意味では問題なく堪能できるのかもしれないが、作品とした時に残る痼が僅かでも存在するのなら、エンターテイメントとしては生煮えに思えた。
