貴族出身の裕福な両親の元、イギリス郊外の邸宅に生まれた一卵性双生児、アレックスとマーカス。
18歳の時にアレックスはオートバイ事故が原因で記憶を失ってしまう。病院で目覚めたアレックスが唯一認識できたのは、自分に双子の兄のマーカスがいること。父も母も友人も全部記憶から抜け落ちてしまっていた。
マーカスの協力のもと、アレックスは記憶は戻らなかったが、生活を取り戻していく。トースターの使い方さえ分からなかったが、一卵性双生児は「相手のことが何故か分かる」という強い絆を活かして、アレックスはマーカスと共に日常生活に復帰していく。
そのうちに父親が膵臓癌で亡くなり、暫くして母親も癌で旅立ってしまう。母親の遺品を整理するうちに異様なものを見つけてしまう二人。マーカスは伏せていたある事実をアレックスに告げる。
2人の真の茨の道はここから始まった。どんなに辛いことでも人は事実を追い求めてしまう。制作側は、どんなことにも救済と再生はある、と希望を提示したかったのかもしれない。
作品が終わってエンドロールが流れ、クレジットを観るを選択して、それも終わって他の作品のお薦めが画面に出ても、まだ動けず暫く落涙していた。
誰かの幸せを祈る気持ちがあれば、まだ明るい未来は拓ける可能性があるかもしれない。
追記: この作品をみるきっかけは、フォロワーのねこさんのレビューでした。素晴らしい作品をご紹介いただき、謹んでここに感謝の意を表します。