こんなベタベタな設定と脚本で、こんなにも高評価なのか、うーん…
いや設定自体は悪くないのだ。
70年代以降よく流行った、ホフマンのような男親が子供を悪戦苦闘しながら育てる形。
それをLGBTの親にして現代風にしている。しかもネグレクトの子供という、設定てんこ盛り。
親と子の形ではあるが、そこに主従関係というよりは友達的な、マイノリティ同士が身を寄せ合う形。
チャンプのような、親の才能を子供が応援するパターンではなく、逆パターン。
子供に才能と夢を持たせ、親が応援する形。
そこは少しリトルダンサーあたりの影響かな。
こういう映画でよく萎えるのは、そのダンスシーンのダンスがダメだったりすることだが、この娘のバレエはかなり良かったので安心して見ていられた。
wikiによると受賞経験とかもある有名な子らしい。
ただゲイクラブでの踊りはイマイチだったのだけは残念。
演技は凄く良いシーンがたまに光る、将来伸びそうな感じでとても期待できる。
ちょっと新鮮だったのは、娘の友達まで〇〇なこと。そしてそれが後半〇〇すること。
〇〇するシーンは美しかった。
後もう一つ新鮮だったのは、主人公が常にお金に困っていること。
ゲイやマイノリティで生きていくことの大変さが中々身に染みる。
周りの無理解などはまあ定番。
最後は入水のイメージだが、映画興行的に日和って明るく終わらせたのかな?
良い映画だとは思うが、4点超え連発の評価は少し…
ヤンキーお母さんはもう少し頑張って欲しかった。予想を超えて来ない演技。
水川あさみは好きな女優なんだけどなあ。
最優秀主演男優賞がこれか。。
むしろ他の役者で見たほうが泣けた気はするのだが…
娘のイチカの子の演技に負けてたような。。
スコアは3.7、イチカの女優の今後に期待して3.8です。
もっと低くしても良いかとも思う。
とりあえず映画としては、もう少し丁寧な流れにすればもっと感情移入出来て、感動出来たはず。
この監督はあまり編集がうまく無いのかな。