肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

アメリカの息子の肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

アメリカの息子(2019年製作の映画)
3.1
アメリカ人の黒人でいること、アメリカ人の白人でいること、その歴史と経緯を背負ったアメリカの『ハーフ(子)』であること

アメリカの歴史を代表した黒人母 VS 白人父 VS 警察官 の息子本人欠如の準密室ディベート大会
すべては多発する『白人警官の黒人射殺事件』の社会問題のもとに

Netflixのオリジナル映画ですが、これも"白人警官による過剰暴行(射殺)"を軸に話が展開していきます。というか、こちらは"話しか"ありません。舞台劇原作で登場人物は計4人の会話劇です。
Netflixでは、自分の見た中では『シー・ユー・イエスタデイ』、『月影の下で』とどれもSFでこちらはド直球の話題でこんなにも同テーマのオリジナル映画があります。

警察署の待合室からほぼ動かない"準密室会話劇映画"で、似たジャンルでは『12人の怒れる男』が超有名作。
論議が軸で対話を重ねていきますが、こちらは果たして"映画化の意義"があったかな?と個人的には疑問符に思う出来でした。

こういう会話劇映画では、"ビジュアル面(映像)"を無視したら、それに勝るだけの演技、熱中させる対話(脚本)が求められます。
12人の〜は制作年代的にはモノクロ映画であることは必然でしたが、それが視聴者との大きな距離の空いた壁になりながらも、"白か?黒か?"の熱中の論議にモノクロがかえって映像の拡がりを抑えることを助長し、視聴者の没入することへの助けとなってました。
ならば、今作も密室という低予算の映画では、"白か?黒か?"の人種の議論を行うなら情報を削減し、意味深に訴えかけるだけの「モノクロ」を採用する価値があったと思うんですよね…

現在進行形にいまだ起こる「警官の虐待または…」を取り扱うにおいて、現場国在住ではない日本人にはとっつきにくい話題が度々交わされて、そこからも理解の難易度は高いですが、いささか時代遅れの価値観ではないか?という疑問と、会話劇として重要な"熱量"を妨げる"説明的状況説明"と"通じてない対話"も度々みられるので、映像として表現するならそれなりの"見せ方の違い"を探求してほしかったです。
この出来なら舞台劇をそのまま配信でいいじゃないかと思う時点でね…

待っている結末は何度でも投げかけたい「疑問」