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ブラックアダムのtakumiのレビュー・感想・評価

ブラックアダム(2022年製作の映画)
4.3
魔術師から与えられたスーパーパワーで圧政と戦った最恐のアンチヒーローが現代に蘇る!

人間界に向かうところ敵ナシの最強筋肉マン:ドウェイン・ジョンソンが、小難しい理屈も遠回りもなくとにかくパワーで悪をぶっ飛ばす王道ヒーロー映画でした。

空飛べて稲妻が出るだけで基本はいつものロック様が大暴れなんですけど、やっぱりそれが楽しい!エフェクトを多用したマンガチックでカッコいいアクションシーン大連発(予告編の戦闘機と戦うシーン、なくない?)。最近のMCUのショボいアクションと比べるとジャウマ監督のアクション、最高です。かませ役かと思ってたJSAのヒーローたちも特性を活かした見せ場がたくさんで大満足です。

ドウェインの魅力爆発なのはもちろん、JSAのヒーローも結構キャラが立っていて良かったです。オシャレ&大豪邸&ハイテクに加えて鍛え抜かれた上腕二頭筋な役満リーダーのホークマン、おっちょこちょい枠のヤングアントマン的アトムスマッシャー、天才設定を活かしきれないものの強いし何気に可愛いサイクロン、そしてやっぱりイケオジが溢れすぎるベテラン魔術師ドクターフェイト!説明はしすぎずにビジュアルと俳優の持てる力で引っ張るヒーロー描写も好みでした。(途中で急にパーソンオブインタレストの暗殺者設定を思い出して戦い出すサラ・シャヒさんも好きです)

一方お話的には、DCユニバース初参戦のヒーロー達を紹介しつつなので随分早足かつあっさりめ。王道がゆえにちょっと古くさいかな?悪党絶対殺すマンブラックアダムと絶対的な正義を標榜するJSAとの対立は分かりやすくアメリカっぽいですね。収監→脱獄が早すぎて笑っちゃったよ。

ちょっと雑だけどテンポ良くカッコよく、傑作すぎない丁度良さにちょっとしたパンチを効かせてくれるジャウマ監督、僕はあなたに付いていきます。

傑作ではないけど今後のDCを引っ張る魅力と可能性に溢れたエンタメスーパーヒーロー映画でした。上映回数少なめで悲しいけど、みんな観ましょう!!(エンドクレジット中のあの人登場、大興奮!)

追記
パンフレットはコミックの解説やレビュー、インタビューなどDC知識の薄い当方にはかなりありがたい情報がたくさんでかなり良かったです。
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