よしまる

ブラックアダムのよしまるのレビュー・感想・評価

ブラックアダム(2022年製作の映画)
3.7
 2022,2023年は随分とレビューをお休みしていたので、観たけど書いてない映画の多いこと!
 流れにまかせて徐々にリカバリーしていくのでよろしくです😃

 今やDCEUの「無かったことにされる」の代名詞となったブラックアダム。
主役にドウェインを据えた本作は初動でロック様の過去最高の成績を収めたらしく、その知名度はさすが日本の比ではない。

にもかかわらず、この仕打ち。劇場公開作品としては初お目見えとなるジャスティスソサイエティオブアメリカもやはり日本では馴染みが薄く、知らないと何だか寄せ集めのチームみたいなん出来とるでおい〜みたいな感想になりがち。

そのメンバーは、ファルコン、ドクターストレンジ、ストーム、ジャイアントマン(アントマン)。ちがーうw

ドウェイン・ジョンソン、往年のシュワちゃんやセガールのように出てくるだけで存在感が半端なく、脳筋と見せかけて思慮深く、そしてどう考えても根っからの悪人には見えない。そんなところがダークヒーローにピッタリの役者さんで申し分ない。

それだけにJSAの面々や、敵側がいかにも頼りない。今作のヴィランはマーワン・ケンザリ、この人実写アラジンのジャファーで、なんかどっちも小物感がすごくて印象に残らなすぎ。予告編にも出てこない悪役て何なん?
唯一ピアース・ブロスナンが光っていたけれど、いかんせんカンバーバッチが被ってしまうのが惜しい。

つまるところ、ヒーロー映画なんてものは敵が強ければ強いほど滾るように出来てるのだから、もっと強い悪を、もっと癖のある仲間を連れて来ないと単なるザ・ロック無双にしかならず、ドキドキもハラハラもない無難な映画になってしまっている。

最近のMARVELが不甲斐ないことで相対的に一定レベルの安心感はあるし、スーサイド・スクワッド2作に続いて同じ女優さんよる長官が出てきたり、シャザムで繋がっていたり、そしてひっさびさのヘンリーカヴィルのスーパーマンが示唆されたりと、お、DCEU行けるんちゃうん??と思わせておいて、「無かったこと」にされるのはあんまりだ、、。

まさかロック様のギャラが高すぎて続かないなんてことはないだろうけれど、、この年ドウェインは世界で最も稼いだ俳優第1位。自身はブラックアダムの打ち切りを悲しんでいるとコメントしている一方でシャザム2にJSAを出演させないよう妨害したとも噂されるなど本当のところは何も分からない。
こういう多くのスターを絡めていくのは大変なことなのだろうな。
新生DCUではこうした誰も喜ばない道のりを繰り返さないよう祈るのみ。