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子どもたちをよろしくのmakoのレビュー・感想・評価

子どもたちをよろしく(2019年製作の映画)
3.4
“ぼくたちの叫び声が聞こえますか”

この作品では、中学生のいじめと自殺、性的虐待、性風俗、アルコール依存症、ギャンブル依存症、ネグレクトなどが描かれています。

2人の中学生を軸に、この2人の家庭環境、家族、友人関係が描かれていました。
重めで、現代社会の闇を描き、救いようのない内容。問題提起としてはいい題材だと思いましたが、映画作品としての面白さがなくて残念でした。
それは、リアリティに欠けているところが見過ごせなかったのと、演出が古臭く感じからだと思います。

稔役の杉田雷麟(すぎたらいる)君と洋一役の椿三期(つばきみき)君、2人の演技はよかったです。
川瀬陽太さん、村上淳さん、有森也実さんの演技は流石でした。
全体的に俳優陣の演技はよかったけど脚本、演出がいまいちでした。


ここから気になった箇所を書きます。
ネタバレになるので知りたくない方はここまで⚠️


・朝の通学時間帯にいじめっ子4人、いじめられっ子1人しか人が映ってないのは違和感。これが夕方ならまだ分かるけど、朝の通学時間帯に通勤通学の人たちがいないのは不自然すぎる。

・集合住宅に住む洋一の部屋に石を投げ入れるシーン。いくつも石を投げ入れ、ガラスがバンバン割れていたら目撃され、すぐ通報されそうなのに、そんな気配がないのは不自然。

・いじめっ子のメンバーの女の子の誕生日パーティーで、性風俗の話がでたときの演出が古臭い。

・稔の姉(血の繋がりはない)が継父(稔の実父)と家を出たのは違和感しかない。性的虐待を匂わせる描写があり嫌がってたのに、何故その継父と家を出て暮らすのか理解できませんでした。




観客 1階? 2階 6人
劇場鑑賞 #89
2020 #151
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