KUJIRA

ウィッシュ・ルームのKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

ウィッシュ・ルーム(2019年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

何でも願ったモノが出現する部屋。願いが叶うのでは無い所がポイント。
しかも、家から出ると急速に劣化して塵と化す。脳を刺激する良い設定だ。

ちょいと仕組みが謎過ぎる。神とか悪魔とかスーパーナチュラルな力でも無さそうだ。願いと引き換えに失う物も無い。
やたらと機械的な構造なのが気になる。「3Dプリンターみたい」と言う表現が一番近いのかもしれない。

唐突に子供を作ろうと言い出す男。二度も流産したから嫌だと言うオルガ キュリレンコ。何故か部屋で子供を授かる。
何だか唐突感。

赤ん坊を外に出してしまい、死ぬのかと思いきや、少年に成長。
劣化とは急速に歳を取る事。そう来たか。
この少年がとにかく気持ち悪い。本人の個性なのか演技の賜物か。偽物感が只事では無い。

前にこの家に住んでいた夫婦を惨殺した身元不明の男。これが部屋で産まれた子だと言う展開。1回目のフリで気付いてしまった。驚きたかったのに。
でも、家から出たら、劣化してすぐ死ぬ筈。
「人間が自由になるには神を殺す事だ。」
この場合、神とは創造主の事。つまり、願った者だ。
は?驚くわ。

ここから、子供の為に死ぬのか、子を殺すのかの二択になるから、話が単純化して面白味に欠ける。これが、実際に産んだ子供なら深い話になるのだが。

セックスを盗み見した少年の覗き見が気色悪い。
ママとセックスしたいが為に、自主的に外に出て大人になると言う暴挙。
もうこうなったら殺すしか無い。もしくは子供が生き延びるバッドエンドか。
この辺りの展開もバレバレで困る。

オルガ キュリレンコが妊娠してショックを受けるシーンで終わる。
中途半端なバッドエンド??

一連の出来事で、本当の子供を育てたい、今度は子育て失敗しないぞ、とか成長した姿を見せてハッピーエンドで良いと思う。
KUJIRA

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