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エージェント:ライオンのtorakoaのレビュー・感想・評価

エージェント:ライオン(2020年製作の映画)
3.8
自称スパイの患者が言っていた通り、婚約者が何者かに拐われたらしく行方不明となってしまい、彼女を捜すため患者とタッグを組むことにした精神科医の話。一応バディもの。
華麗すぎる縦列駐車で掴まれた序盤のテンポいいアクションから、どこか可笑しみのある落下ポーズ、場面転換からの展開もなるほど。アクションとコメディの混ぜ方がいい塩梅で、おおー何だこれすげー面白くなりそうだぞ、とわくわくした。開始から30分ぐらいは。

その後はムカムカするネタが続いてだいぶ引いてしまった。変人キャラで話を回そうとするのが安易な感じがして私はあんまり好きではなく、振り回されるまともな人が気の毒になってくる。危険運転とかも迷惑被る側の視点で観てしまうから苦手なんだよなー。と、ややうんざりしながら観ていながらもちょこちょこ笑ってしまった。親子w
クライマックスあたり何か雑な感じがしたけどラストは好きだった。
フランスのコメディ割と好きかも、という人は多分楽しめると思う。

この前に観たインド映画のアクションがぐだぐだかったるかったので、インド映画界はこの作品の序盤のテンポを見倣ったほうがいいと思った。

この二人どっかで見たなーと思ったらライオンのほうは『ミックマック』『バツイチは恋のはじまり』の人で、医師のほうは『シンク・オア・スイム』に出てた。で、この侘び寂びを感じる頭髪の小太りなおやっさんはミュージシャンで、かつてカヒミ・カリィのプロデュースした人だとか『シンク・オア・スイム』の公式サイトで紹介されててとても驚いた。

DVDはGEO先行レンタルらしい。
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