不穏な雰囲気、閉塞感、倦怠感、終末感。最初からずっと感じさせられ続け、明るい要素はなく、どんより淀んだ空気感と居心地の悪さが終始つきまとう。終焉への過程でしかない感じ。徐々に歯車が合わなくなっていくの>>続きを読む
プロ野球のスカウトの人達のアナクロな思考・古き悪しきものにメスを入れる、みたいなとこは興味深かった。故障で選手生命の危機を感じていた“傷物”を獲得するあたりも愉しかった。
が、思ったよりも爽快感がない>>続きを読む
両親を事故で失った姉弟は後見人に指名されていた友人夫妻、家族ぐるみで親しかったグラス夫妻に引き取られ、モダンな邸宅で暮らすことになる。物質的に満たされた生活を弟は気にいるが、姉は不満と違和感を抱く。グ>>続きを読む
一応実話ベースだが、よくある脚色が微妙なハリウッド映画て感じ。嘘臭いなーとか、何でそんなの入れたんだろう?とか、無駄に尺取ってるなーとか、諸々あって不発感。爽快感ありそうな感動もの風イメージだが、そん>>続きを読む
青春グラフィティ系。コメディ調な弊害か、不必要な場面が長い割に必要そうなものが欠けてたり、軽薄そうで脳天気そうで「若さはバカさ」な感じがやや強すぎに思うが、勢いや熱情、明るさがある。ストーリーは手垢の>>続きを読む
人が物語に求めるものは何かしらの気持ちよさだと思っているのだが、これは、うーん。
問題提起といった意味もあるのだとしたら、フランスの人達には考えさせられるところのある内容だろうと思う。大変やるせない気>>続きを読む
あまりの駄作にびっくりした。何でこの脚本でよしと思ったんだろうか。話も話運びも人物造形もぐだぐだ。茶番でしかない。誰が主人公なのか判然としない群像劇にしたかったのかもしれないが誰もが中途半端。不必要な>>続きを読む
よくできた文芸もの、という印象。元ネタ知らないのに何だけど。
高級娼婦と書いてココットとルビがついてる美熟女ミシェル・ファイファーと、元同業者の息子で享楽的な若者ルパート・フレンドの話。
明るく茶目っ>>続きを読む
ヴァンサン・カッセルが気になったのと、美女と野獣の話を知っておこうと思い、だいぶ前に見た。
あんまり憶えてることが少ないのだが、なるほどなーと。ヴァンサン・カッセル、善人ではなさそうとか享楽的とかいっ>>続きを読む
ルーク・エヴァンスが素晴らしい。舞台演劇的な芝居とミュージカル俳優な発声と歌唱力・表現力をいかんなく発揮しながら愉しんで演じている。観てて楽しい。テンション上がる。
何この水を得た魚感。あなたそういう>>続きを読む
話にも登場人物にも楽曲にも大作感がまるでないので、オフブロードウェイミュージカルの映画化だろうなと思ってたら合ってたっぽい。
良いと思った点から。
極力撮影現場で実際に歌ったものを使おうとしてるこ>>続きを読む
若かりしティム・ロビンスの演技が観たくて借りた。
弓月光とか魔夜峰央とかぽいテイスト。なのでリアリティどうこうとか思わずに済んだし、少女漫画家時代の弓月光の50〜100頁ぐらいの読切読んだみたいな気分>>続きを読む
ティム・ロビンスの演技が素晴らしい。もうそういう人にしか見えない。テンション上がった。
野球描写はよろしくないしプロ野球選手とは思えない身のこなしや身体ではあるけども、若くて甘ったれでぼやぼやしててだ>>続きを読む
詩人同士結婚し、世に認められつつある夫と、書けなくなり病んでいく妻の話。
実話ベースだそうで。
ジャケットのイメージで観ると面食らうと思う。ジャケット詐欺な気がする。
何だか薄気味悪さすら感じる暗い>>続きを読む
日本語台詞が大根率高いのと滑舌悪くて聞き取れないのがキツかった。へたくそすぎる。ネイティブではないようだからしょうがないんだろうけど、俳句のとことか意味わからずに読み上げてる感じ。語の区切り方というか>>続きを読む
1949年9月5日。独身主義で週替りで連れてる女が違うという男が、既婚で堅物の親友に心から愛する人ができたから妻と離婚したいと聞かされ紹介された彼女に一目惚れ。妻に離婚を切り出せず悩む親友は……といっ>>続きを読む
音楽が好みで気になってたやつ。テーマ曲いい。
詩才があり弁舌に長け剣の腕も立つ醜い容姿の主人公シラノは美しい従妹ロクサーヌに想いを寄せているが、彼女は見目麗しい青年クリスチアンに一目惚れし、彼も彼女>>続きを読む
音楽がマルコ・ベルトラミだそう。
音楽のせいで格調高げな文芸ものぽい雰囲気もあったが、話は何か大映テレビか古い少女漫画テイスト。歴史上の人物に架空の人物を絡めた感じなんだろうと思ってたらマチルダが実在>>続きを読む
ウディ・アレンが好きそうなネタで三谷幸喜が作ったコメディ舞台劇を映画化した、みたいな感じ。何となく。
ウディ・アレンが作ったら絶対こうはならないと思う。厭味が漂いまくって不快なものに仕上がったことだろ>>続きを読む
高校の演劇講師(?)をやってる俳優くずれの主人公が、生徒達とハムレットの続編を上演しようとする話。
アホ映画なんだけど、劇中劇もアレなんだけど、意外と劇中劇ラストの台詞に意味深いものを感じて、こうい>>続きを読む
バックステージものであって、ミュージカルではない。
ジェニファー・ハドソンが歌うなら観ねばと思い。
アレサ・フランクリンの名前は知ってて、有名曲は多分聴いたことあるはずだけどどの曲が彼女かは一致して>>続きを読む
作品紹介の簡単なあらすじしか予備知識なく観たのだが、かすりもしなくてびっくりするほど面白くなかった。
下ネタ、下品、ゲロ、女性蔑視・人種ネタ。あるものと思ってたし、確かにバカバカしいコメディが観たくて>>続きを読む
小学校の図書室で背表紙だけは日々目にしていた『ドリトル先生航海記』が動物と話せる医者の話だと二十歳頃に聞き、読んでおけば良かった(今更読んで楽しめる気がしない)と思い気になっていたので、事前情報一切な>>続きを読む
児童向け絵本みたいな話。と思ったら原作が絵本だそうで。
子供向けというより、子供を描いた作品。子供ってこんな感じだよなーと。子供の感情の機微とか思いつきや遊びとか、嘘臭さがない感じ。主演の子役も演技し>>続きを読む
子供番組で知られる聖人じみた人にインタビューして記事を書くことになった辛辣記者が、その出会いにより父とのわだかまりや自身について考える話。
その子供番組仕立てで語られていく体らしく、突然ミュージカルめ>>続きを読む
ベタ過ぎる。ハリソン・フォードの演技がコントじみてる。脚色演出が80年代か?ぐらいに古臭い。音楽も古臭いし、いちいちウザい。牽制ぐらいでファンファーレみたいな音楽入れられてもさー。野球映像がもっさりし>>続きを読む
ジョン・ル・カレ原作は『裏切りのサーカス』『ナイロビの蜂』『我らが背きし者』鑑賞済。派手なドンパチアクションのない静かな丁々発止といったものは好物+フィリップ・シーモア・ホフマン最後の主演作ということ>>続きを読む
無重力感とかは感心したが、長いプロモーション映像か何かを延々見せられてる感じ。暗喩とかテーマらしきものとか多分概ねわかりはするものの面白くはなかった。CGによる美しい地球をじっくりゆっくり見せられても>>続きを読む
ストーリー展開は既視感あってベタというか序盤で予想がついてしまう。良く言えば王道、面白みはないのだが、なるべく違和感なく話が流れていくように繋いであったのは好感。冒頭部分は取ってつけた感あったかなーと>>続きを読む
1880年ロンドン。ゴーレムと呼称される犯人による連続猟奇殺人事件を担当することになった警部補ビル・ナイは、別件の事件との関連を疑い捜査を進めていく。といった話。
話は結構きつい。観終わって嫌な気分に>>続きを読む
器物損壊しまくるアクションが苦手なため、多分コメディ要素あるんだろう場面も結構不快だった。喧嘩場面長過ぎるんだもの。どうやらもっとあっさりめの予定だったがトムがもっと徹底的にやろうとか何とか言ってそう>>続きを読む
時系列は『ミレニアム』三部作後の話であるが、三部作もハリウッド版『ドラゴンタトゥーの女』も観ていなくても大丈夫なように作ってあると思う。
ただし、主人公リスベットがどういう人物なのかとか、ミカエルとど>>続きを読む
古いロマコメでしかないというか、わざとらしいというか、ジム・キャリーがやりそうなものをトム・クルーズがやってるみたいな感じが何となくいたたまれなかったり面白くなかったりするんだが、アカデミー作品賞とか>>続きを読む
期待値高くなかったのと慣れのせいと今回の主人公たる娘に前作から好感持てずにいたのと、ある程度覚悟して観たせいもあるんだろう。前作よりはイライラせずに済んだ。粗い感じや不自然さは前作でもかなりあったので>>続きを読む
1971年。人種差別が根強い中、高校の統合によりアメフト部ヘッドコーチが黒人にすげ替えられることが決定し、といった話。実話ベースだけど凄く嘘(脚色)多そう。
殿堂入り絡みの色々とか、レストランのネタは>>続きを読む
邦題からイメージするものからすると薄いかなと思う。
が、それでも生きていく、ということを「これが正解」とばかりに描いてなかったように思うし、彼らのやりきれない思いを描いていたし、薄味めな感じでよかった>>続きを読む