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映画 えんとつ町のプペルの06のネタバレレビュー・内容・結末

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

生理的に、だめだった!!!!
もう、突っ込みたくてたまらない!

映像は素晴らしい、流石天下の4℃。だけどお話!!!

「さよなら、父ちゃん」
ってルビッチの最後の言葉が本当にひどい。

"プペルの正体が父ちゃんだった"ってカラクリはまぁ良しとしよう。でもさ、プペルとルビッチ、君ら友達だったはずだよな?なのに後半、ルビッチはプペルに父親ばっかり見てるし、プペルもラスト人格がブルーノへと変わる。

つまり、このお話でプペルがいた意味は(依代として以外)全くなくなっているのだ。

ブルーノが言っていた「そうやって信じていれば、いつか志を共にする仲間ができる」みたいな言葉も台無しだよ!!
そもそもルビッチとプペルの友情も、プペル側が友達という単語の意味が分かっていないから、成立しているように見えるのに時間がかかる。
まだ、プペルの人格がブルーノに似てるなら人格の統合も納得ができるが、似ても似つかない!

それに、脚本にいくつももったいない所があった。
多分セリフの一言二言でフォローできるんだろうけど、脚本が本職でない人が書いてるからか、疑問点の補足の仕方と話の引っ張り方と伏線の貼り方が下手に思えた。

・何故ルビッチはあんなにゴミ人間を罵倒してたのに、突然前向きに「友達になって」とか言い出したのか(動機はあったが、描かれ方が薄い) 
・ゴミ人間を幽霊だと思ってるのに、普通雇うか?
・「父ちゃんの腕輪なんだ」「なんでそんな大事なものを仕事場に?」「…………」だけで、話が引っ張れるだろうに、「そんなの、落とす前に言ってよ」なんて、普通の返しを入れることでフリにもなってない!


良かったのは、ラストのお母さんが応援してくれる所といじめっ子のシーンと、おしゃべりな彼の使い方くらいだよ。そこはぐっと来たし泣いてしまった。

設定も世界も映像も魅力的なので、良い脚本家が入っていれば、もっと号泣できたし、凄く面白い作品になっていたんじゃないかと思う。色んな意味でもったいない。
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