肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

耳をすませばの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

耳をすませば(2022年製作の映画)
3.4
耳をすませば自分やカレ以外の支えの声が聴こえているはず
夢見て離れた二人の夢にしゃかりきらなかったカップルの差、10年という交際期間の2組幼地味カップルの差、いい歳して真っ赤なPコートを日常着にする者の差
いい歳して坂を二人乗りで駆け上るカップルの交差とカントリーロード(郷道)の分かれ道

雫のピチョンは、琴線(金銭)が貯まる音と尿モレの音…かも(現実の差よ)

いやぁ、ジブリ耳すばは「ジブリBEST3」に入るほど好きなんですけどね、自分にとってはラピュタよりか"ボーイ・ミーツ・ガールの代名詞"になってるような作品なので、実写化が不安…というかそれ以前の問題なんですよね。そもそも"ジブリ実写化"自体が拒絶反応が出てしまうのであまり興味がある方ではないんですよね…
(『千と千尋の神隠し』はハシカンの賞味期限前に作ってくれよな(^_-)-☆)

と、"アニメ版"あっての、アニメだからこその「耳すば」であって、それを実写でやろうがどっちでも良かったんですけど、見終わっての感想だと普通に"実写リメイクで見たかった"かも?という感想にw
なんてたって雫の少女時代役の安原琉那さん、結構ハマり役ではないかと思います。溌剌な"じゃじゃ馬"感がアニメと比較してもよく出ていて、独特の魅力をもった方でしたね。
彼女、朝ドラや時代劇(クラシック懐古録)によく合われるお顔をしていると思うので、大きく羽ばたく女優さんになると思われます。

だからかなー、普通にジブリアニメ版の名シーンの数々を10年後の現代パート(90年代末期)と交錯するように交互に挿むので"もっと大切にアニメ版寄りに"撮って欲しかったですね。
例えば名シーン中の名シーンでアイコン的台詞「やな奴!やな奴!やな奴!」のシーンなんかはもっと雫のむすくれのキューティクル(あざとさ)も抽出しなきゃダメっスよwその特徴的表情と行動の相乗効果で愛着も呼び寄せるんですから…

大好きなアニメ映画なのでいつものように復習してから見るべきなんですが、ソフトも持ってないし、地上波にアンテナも張ってなかったものだからねw
聖司の10年後の読書先回りの告白は、アニメ版にはなかった?演出の気がして、あったとしても大人になってからの種明かしの方が"ロマン"があって「ポッ(*´ェ`*)アラヤダ~」とクるものがありますよね?(笑)
このシーンだけで続編をやった甲斐がありようというものw

でも才能というよりも"夢における「ガチ度」の格差"を描いた映画のような気もしてるんですよね。
聖司、雫、双方とも夢に向かって"琴線に触れる"、今風だと"エモ"に触れる。その感じ方は人それぞれという興味深い解釈を描いてはいますが、その感じ方についても、雫は雫💧落下でピチョンってそのまんまかよ!?はごろもフーズかよwwwと"センスのなさ"さに閉口したもんですがw
天沢聖司の"音"と比較すれば雫の感じ方のセンスはセンス(才能)の差も表しているのではないかと…?
雫の雫に重複した意味に捉えられる伏線にも作用するのですが、聖司だと志す夢に合致した音に変換されて、実際に後戻りのできない"シン・ロード(進路)"に歩みを進めてるのに対して、雫はコンテストに応募せず「書籍」を扱う職業にもついてないより何百倍も価値のある人生を送っているにも関わらず、

"聖司と並ぶに足る努力を重ねてるのか??"

となぜか思わせるほど、ふんわり志してる感が出てる気がするんですよねw

でも現代に(二千年以前の事だけど)"女性の夢を志す(自立)事への葛藤の迷い"を描く事は存分に価値のあることだと思いますよ?
原作の80,90年代なら未だ「世界を股にかけるチェロリストの済むイッタリアで悠々自適の(パラサイト)生活だわ♪でいいでしょ?」というエンディングもあり得たかもしれないんですからねぇ…
時代の少年少女のラブストーリーが、次代の(少年少女だった)大人のラブストーリーへと路線と歩調を合わせた映画になり得ていると思います。

この映画の敗因があるとしたら、あれだね、『翼をください』をAdoさんに丸投げしなかったことだね!(杏さんに失礼)
実際に聖司が自己流アレンジしたサントラが素晴らしいので(Adoさんで聴いてみたい!)という雫が垂れたんですよ、仕方ないよね?💧