ショウコ

マリグナント 狂暴な悪夢のショウコのレビュー・感想・評価

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
3.9
ネタ切れだからって往年の作品オマージュ()をコスり過ぎでしょう。「あのシーンは○○監督の影響がブツブツ…」って言いたいオタクに色目使ってお茶を濁す流れはいつまで続くんだろう😪オマケに冒頭のC級クソ演技で早くもガッカリ。これの何が人気なワケ?

…って感じで前半は白目剥いてたんですが終わる頃には半狂乱で大喜びしてました。みんな映画館でこんな面白いの観てたんだね。気絶するかと思うほど楽しかった。仮にネタバレ喰らってたとしても画でアッサリ超えてくるエンタメ脳バグアートスリラー💮

凄ポイントは2つ。
❶:作品の核になったと思われる天才バカアクション。素晴らしい発想です👏例え思い付いたとしても映像にする段で断念するかゴリゴリCGもしくはアニメに頼ろうとするのが普通でしょう。実際、ギルティギアのザッパとかソウルキャリバーのヴォルドなど日本でも近いものは思い浮かびます。それを「実際の人間で」やっちまう所に気概とこだわりを感じた。撮影には2名の変態ダンサーを起用してたんですってね💡セルフ仮装大賞か?そう言や「エンドレス・エクソシズム」でもダンサー使ってましたっけ…

❷:❶に到達すべく逆算で肉付けされたストーリーの面白さ。だって、核のネタだけでも勝負できるんだし話なんて適当でもいいやって妥協しちゃうじゃん?そこへあらゆるジャンルを織り混ぜてしっかり一級のミステリに仕上げてます。最初はウンザリしてた寄せ集めオマージュネタもこれだけ上手く絡み合わせられるなら価値がある。手塚治虫まで網羅する監督さんのデータベースのスケールに驚いた!ホラー好きをピンポイントで罠にハメる様な「ニオわせ」はもう職人ワザ

留置所の大虐殺シーンは最高すぎて頭の処理が追いつかずブラックアウトしそうでした。(まだだ!意識を保て私!)って呟きながら目ぇかっ開いてましたよ





グロ面は…近年稀に見る骨の存在感がたまらない。肉を突き破って折れた骨が飛び出す描写のまぁ多い事🦴トムヤムクンの50人骨折りアクションには敵わないけど「関節ワザで行動不能にする」という殺害方法が作品のコンセプトにピッタリ合っている。ホラーには常に骨を求めている私は大満足だ!

登場人物にちょっとずつ変なキャラづけしてシリアスさを軽減してるのも、あまり深掘りせず軽い感じでまとめてるのもジャンクフード感あって良かった🌭なんか元気が出る

ややファンタジーながら全てにスジが通ってて腑に落ちる!って言いたい所ですが2回目以降の鑑賞では辻褄の合わない所…と言うかたぶん確信的にインチキしてる矛盾が気になった。マディソンが襲われた事、窓の外の影、横切る霊はミスリードの範疇をハミ出してると思う。重要なシーンでもないんだし今からでも修正してくれませんかね…
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