めちゃくちゃ夢のあるこの話が、実話に基づいているというんだから、競走馬を育てよう！と思い立ち行動したジャンには圧倒された。ドッグレースに鳩レース、恐らくその素地がジャンにあったとはいえ、無計画の無鉄砲ではないところから始まっていたのが、良かったんだろうなと思った。
お金儲けのためじゃなく、人生の張り合いのために、馬の事を勉強し貯金をはたいて馬を買ったジャン。産まれた仔馬にドリームアライアンスと名付け、その名の通り夢を託したジャンの想いに応えるように、ドリームアライアンスがコースを駆け抜ける姿にはグッとくるものがあって、自然私も応援していた。あんなにワクワクしながら競馬を見たのは初めてかもしれないな。
ドリームアライアンスが勝ち進むほどに“お金”が目の前にやってくるし、ドリームアライアンスがピンチに陥っても“お金”が目の前にやってくるから、その都度、共同馬主の難しさも感じたけれど、絶対にぶれないジャンの意志があって、ジャンの想いを尊重する仲間がいたからこそ、全員が一丸となって応援出来ていた感じがした。
清々しく感動的なラストを迎えたのち映し出された本人の写真に、改めて本当に実話を基にしていることが思い出され、感動もひとしおだった。
#13_2023
