ギレルモ・デルトロプレゼンツ
手品師の裏と表
雰囲気は良い作品だった
STORY
1939年。浮浪者のスタン・カーライルは流れ着いた見世物小屋で、「獣人」とアル中の手品師ピートに出会う。ピートのもとで透視の手品を学ぶスタンだったが、「決して死者との対話に悪用しないように」と忠告される。
時が経ち、見せ物小屋を抜け出して華やかなスター手品師となったスタン。
そこに精神科医を語る女から「霊媒」を偽装する仕事を持ちかけられる…
題材がいい
手品師として人を騙すこと、偽りの世界を見せることにタブーを科した内容
怪しげな見せ物小屋の雰囲気から、オカルトまがいの事案まで進むのは悪くない
前作「シェップ・オブ・ウォーター」のように、無意味にどぎつい感じもなく
悪くない映画だった
しかし、主人公の葛藤や暴力につながるイメージに、あやふやな部分が残る
画面やアイディアに含みがある分、やはりラストの道筋は、ストレートすぎる気もするが