恋愛関係の一切ない、男女バディものの
コンビネーションがカッコいい。
2人の関係性が良かった。
綾野剛の感情の動の演技はさすが。
あなたの娘が死を望むと言ったら？と聞かれた時の、は？そんなわけねぇだろ。の表情。
電話に動揺する時の表情。
和やかなシーンの嬉しげな表現。
どれも頭にこびりつくほど印象的。
安楽死を望むのが末期の病気の患者だけ
というのにはちょっと微妙。
もっと他にも理由はありそうだし、
このテーマについて深く書き込む脚本じゃなかったのが残念。
原作は読んでいないけど脚本はイマイチ賢くないなと思ってしまったかな。
全体のテイストにしても、
娘や子供と群れる犬飼や、
焼き鳥屋で酔っ払う高千穂などに、
笑いと共にキャラ彫りをいれるのは良いんだけど、
主演2人だけでなく、柄本明も木村佳乃も熱演だから、明るいトーンが合わず、
現実味を消してしまっているようにもみえた。
せっかくキャストもテーマも良いのだから、
真摯に作って欲しかった作品。
