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泣きたい私は猫をかぶるの06のネタバレレビュー・内容・結末

泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます


微妙!
全体的にテンポが一緒で退屈する。きっかけ→問題→アクション…とつながっていかない。なんだかシーンが途切れることが多くバラバラしている印象。脚本が下手なのか演出が下手なのか、コロリドと思って期待した分残念。

主人公が謎のキャラで全然感情移入が出来ない。学校にラブレターを持ってきたらからかわれるのは少し考えればわかりそう。なのに、それに対する予防策もなく、渡される相手がどう思うかも考えず、あまりに独り善がりの好きなのでは?なのに、猫になってからは人間に戻ることの諦めが早すぎる。結局引き返せそうにない所まで来て初めて「人間に戻りたい!」とか言い出すのは、いかにも平和ボケした現代っ子。

一応ファンタジーなんだけど、猫の町のワクワク感が全然ない。
猫の町あたりからもういいかな、って気分になってくる。物事の段取り感がすごい。オマケに登場人物達が走り出してもすぐに立ち止まっちゃうので、スピード感が皆無。
敵すら「落とすぞ、落とすぞ、今度こそ落とすぞ!」みたいに主人公たちの行動をちゃんと待ってくれてる。ドリフかよ、さっさと追い詰めろ。
オマケに、「人間に戻りたい」→「本人が戻りたいと思ってないから戻れない」って言ってんのに、お面屋とバトルする必要ある?寿命だけが問題なら寿命の玉を取り合え。どっかに転がすな。後戦闘中にモノローグを入れるな。解決したらその場で仮面かぶって人間に戻れよ!もし後からかぶってまた戻れなかったらどうすんだよ!!
ラストの猫軍団の登場も全然いらない。猫の街に入ってからは演出がほんっとに微妙だった。どうした。

良かったとこ
・ほぼ引き返せ無いところになって、やっと人間に戻りたいと言い出す。主人公の危機管理能力の緩さが現代っ子。
・薫さんとキナコのエピソードがハートフル
・背景はとてもきれい
・友達が可愛い。友達との小学生の頃の思い出話はとても良い。
・主人公が教室で泣く所、公園の円柱で泣く所の作画が良い。

良くなかったとこ
・主人公が薫さんに対して本音を吐露する所の作画が気持ち悪い。
・薫さんがキナコを好きすぎて、主人公への愛情がかなり薄れてる様に感じる。
・お母さんが娘を好きな気持ちも今ひとつ伝わってこない。
・手紙のシーンの学校描写がイマイチしっくりこない。
 やりようによっては、もっと嫌な気持ちになるだろうに、なにか足りない。
・ラスト主人公を凄くいい子に描きすぎてて、もやっとする。
 子供は親が好きで、不満は解消して、幸せでないといけないのか?
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