むぎたそ

なぜ君は総理大臣になれないのかのむぎたそのレビュー・感想・評価

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清濁併せ呑む、折り合いをつける、大人の事情を汲み取る……。これらをやらないと、この世界では生きていけないのでしょうか?

なんか、ため息ついてものすごく脱力するとともに、人間らしさとか、人の一枚岩ではない感じを、興味深く見る。

(映画を見ると、つい自分のことに寄せていろいろと考えてしまうのだけど。自分が、会社に入ってから、いい企画を出すという面以外には興味がないというかダメダメで、いわゆる組織内での立ち回りとか自分を組織内で売るという広告活動が苦手だし嫌で嫌でしかたがなかったことをいやがおうにも思い出してしまった。。組織内で生き残っていくには、そういうのが一番大事みたいで。のしていくことは無理ということを潔く受け入れ、自分が1ミリも持ち得ないしたたかさを獲得する努力を一切放棄して小さく細々と生きていくことを決めた今では、今では比較的平和に見られる、と思った。少し苦いけど。政治の世界と比べるとかアホみたいですけど、大きな古い組織には政治闘争みたいなものがもれなくあるみたいで……無力なちんちくりんでもその空気には巻き込まれるんですよね)

権力志向の人たちが幅をきかす弱肉強食の気持ち悪い世界では、希望とか持たないほうがいいのではないのか?(ラクではないのか?)

でも、やっぱり、お花畑と言われようが、理想とか高い志とか持つことは必要なように思う。ためらいを持ちながらも、そういう姿勢が変わらないという人(小川さん)がいることは希望だし、自分も社会に参加する一人の人間の姿勢として、そうあるべきではないか。うとうとしかけてたけど、終盤の小川さんの言葉に目が覚めました。


選挙というか、政治というものが、勝ち負けがすべてのスポーツのように見えたなあ。。

小川さんのご家族の変化や本音も面白かったです。
奥さんがたくましくなったり娘さんたちが絶対政治家や政治家の妻になりたくないと言いながらもめっちゃお父さんのためにがんばっていたりとか。。

民主党が野党から与党へ、そこからまた野党→民進党→希望の党、立憲民主党、国民民主党、
とかの流れ、何が起こったか、
近年、安倍政権のむかつくいろんなことがたくさん起こりすぎて、細かいこと忘れていたから、思い出して、確認するにはよかった。。
マスコミの報道やネット情報くらいしか政治家がふだん何してるかとかイメージないけど、こういうドキュメンタリー見ると、草の根活動やら地道な毎日の活動が見えて、理解が進む。マンガ「恋と国会」もそうだけど、勉強になった。

希望の党なー、、都知事選、小池には絶対入れない決意をあらためて固めた(元から入れる気ないけど)。。

とりあえず、けっこう小川さんのファンにはなりました。
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