このレビューはネタバレを含みます
またこれも「ナターシャ」と同じく素直に面白かった!とは言いづらい作品。
長さは約3倍の6時間9分、スターリンの築き上げた国家体制も徐々に翳りが見え始め、という時代。
前半はとにかく科学者たちのよくわからない実験や、若者たちのパリピ描写がひたすら続く。
退屈かと思いきや意外に観られてしまう作り。
そして後半から徐々に怪しい雲行きになっていき、最後の証拠隠滅で幕を閉じる。
とにかく、全編通してドキュメンタリーかと思わせるような演出方法などで、リアリティあふれる作り。
それゆえ、終盤のくだりはかなり滅入るもので人をめちゃくちゃ選ぶ作品だけど、個人的にはなかなか充実感のある作品だった。