Ryoma

ペルシャン・レッスン 戦場の教室のRyomaのレビュー・感想・評価

4.3
実話というのが驚愕すぎて…死と隣り合わせの状況下において尋常じゃないほどの不安や想像しようもないほどの絶望の中、記憶と強靭な精神力、それに度重なる勇気ある決断で、ただ生きるために必死で命を繋げようとしていた姿に胸を打たれるほかない。
死に物狂いで必死に生き延びようとする中においても、他人を気遣える優しさのような人間の尊厳を保つ行動をできることがどれほどに容易でなく尊いのか計り知れない。
戦争において重要決定事項はお偉い様方が決めるだろうし、戦争自体悲惨で凄惨なことだけれども、本部や政府などの首脳陣や指揮系統はアウシュビッツ強制収容所などで自分たちが殺戮に関わってるとあまり自覚してない節があるのはなんとも恐ろしく、自分の責任にはしたくない責任転嫁したがる人間の本質が垣間見れた気がして心から恐ろしいと思った。
こういう事実は勿論知らなかったし、これに類するまたはその他の埋もれてしまっているナチスやアウシュビッツに関する事実を映画を通してもっと知っていきたいと思ったし、そういう機会を与えてくれる映画の尊さを改めて実感した。
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