LalaーMukuーMerry

サイモン・バーチのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

サイモン・バーチ(1998年製作の映画)
4.5
始まりの音楽と美しい映像がとてもいいから、これは名作の予感。

生まれつき障害の少年(体が異常に小さいサイモン)と、同い年(12歳)の裕福な家だけど母親しかいない私生児ジョーとの心温まる友情の物語。前半で大事件が起こるのだけど、二人は絆をかえって深めていき、ジョーの父親は誰なのか? 二人で周りの大人たちを探り始める…

教会の司祭や日曜学校の女先生に物怖じしないでズケズケ物を言うサイモン、それがいちいち的を得ていたり、体はとても小さいのにしっかり思春期してたりしてユーモラス。

でも終盤はハラハラして、最後はホロリと泣けます。悪人は一人も出てきません。舞台となるアメリカ、メーン州の自然も、二人の少年の友情も美しく爽やかでした。終わってみれば、予感通りのとてもステキな作品でした。