Melko

トッツィーのMelkoのレビュー・感想・評価

トッツィー(1982年製作の映画)
3.6
「仕事なんてもらえないって言ったな?もらえたぞ!」

「私、あんたが思ってるより男に詳しいのよ」

仕事熱心とバカは紙一重
役者バカは熱心すぎて業界の人間からは敬遠され、オーディションに落ちまくる
仕事が来ない
なのに、熱意はあるから「タイミングが合わないだけ」と強がって後輩たちにご高弁
イタイ先輩だわー。。
お前は仕事に熱すぎるから仕事が来ない
要は、めんどくさい人間
だったら、別人になってやラァ!
性別を変え、プレイボーイは貞淑に
外見も内面も逆な人間になりきる
だけど気になるあの女優…さぁどうする?

ダスティン・ホフマン演じる演技バカな男マイケル・ドーシーが妙齢の女ドロシー・マイケルズ(トッツィー)に
なんか安直な名前の変換w
泉谷 朝日が朝比奈 和泉みたいになるってこと?笑
まぁとにかくダスティンホフマンのドロシーが、めっっちゃ女性。笑
こんなオバさん、いるいる!!
顎が細くて瞳もつぶらだから元々女っぽい顔立ちなのもあるけど、声と仕草が女性のソレ。特に仕草は完全に女性。
ついさっきまで男っぽく怒り狂ってたマイケルが、次のシーンでドロシーに化け、頬杖つきながらレストランで注文する。改めて、めっちゃすごい俳優さん(語彙力)だと再認識。
したのだが、欲を言えば、ドロシーになろうとした決定的なシーンや最初の変身シーンがなく、いきなりドロシーになって現れるのが個人的には非常にもったいない。
コレを含め、良くも悪くも全ての描き方が軽い。
女のフリをすることで、身も心も嗜好も女に引っ張られていくマイケル、社会での女性の扱いをヒシヒシと感じて、体当たりで学んでいくのは良い。のだが、一夜の関係のガールフレンド、惚れた女優、その父親、友人等、周りのみんなのことを散々振り回した挙句の皺寄せが中途半端な気がした。
せっかくあれだけ思い切ったカミングアウトをしたのだがら、もっとその後に苦悩したり考えて良いだろうに、と。

そういう意味では、キャンキャンうるさいガールフレンドの存在はなくてもよかった、最初で退場してもらっても良かった気はする。
あまりテンポは良くないと感じた。

そのガールフレンドの服を、裸になって物色してる(研究してる)時にガールフレンドが入ってきちゃって、咄嗟に「君が欲しい…」は笑う。笑
友人役のビルマーレイはいつもながら美味しい良い役、ドロシーが共演者に襲われそうになる大ピンチで、あの情けない顔で乱入されたら、、笑う。笑

とりあえず、ダスティン・ホフマンが凄いってことは改めてわかった
ドロシーとケーキ食べてテレビ見ながら世間話したい
Melko

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