【生きろ】2022年100本目
信の初陣。
蛇甘平原の戦いを描き、羌瘣との出会いと信の成長にフォーカスを当てています。
邦画には珍しくハリウッド級の予算をつぎ込み、キングダムファンの製作陣が本気で作った意思が見える作品でした。
日本の殺陣シーンは、無重力感と掛け合わせると見事にクオリティが上がりますよねぇ。近接戦闘による刀捌きと、ダンスを踊るように戦う見せ方は邦画実写の特徴ではないでしょうか。
その見事な演出は羌瘣のアクションで発揮されてました。ディズニーの実写映画ムーランを連想させるスローを交えた演出がありますが、ムーランを遥かに超えているかと。そしてスキップなどステップを織り込んだ、しなやかな脚と腕の動きが素晴らしく、鳥肌もので一見の価値ありです。
内容で言いますと、
"戦争"、つまり人が争うことについて触れている点がメッセージ性として備わっています。政に言わせると、500年続いた戦乱の世は今後500年続くかもしれないと。その未来と戦う意志が彼にはあって、国境があることが戦争を生むとも述べています。
それを作り出していくのは、諦めずに"生きる"ことを選択している者たちです。
ただのチャンバラ映画でないのです。
今後の配役も気になるところですね。
マーベル映画でもあのキャラを誰がやるかなど盛り上がりを見せることがありますが、キャスティングの腕の見せ所がまだまだ続くと思うと目が離せません。