稀に見る傑作でおま！
主演二人がハマり役。水原希子は、廣木隆一「彼女」で演じたような情念の強い直情型オンナ役ではなく、今作のような素朴だけど華があって芯が強いナチュラル・パワーウーマンな役が合うんだなぁ。(もちろん演出の違いもあるけど。)
門脇麦も、雰囲気、髪型やメイク、服装、言葉、全てから、無駄な物が削ぎ落とされた無機質で受動的な人物像を完全に体現していた。あの困り眉がまた憎いのですよねー。
高良健吾も笑ったときの顔が仮面のように嘘っぽくて、役にピッタリでした。
男が悪いのでも女が悪いのでもない、という優しい眼差しが上品で美しいし、誰も大声で泣いたり突然疾走したりもしない、自信があるからこそできる、無駄のない演出が一貫しており安心して観れました。
