テレザ

タクシードライバーのテレザのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.5
これが「名作である」という評判だけは前々から知っていたが、実際に観る機会に恵まれなかったので、サブスクを利用して鑑賞した(気がする)。
でも、こんなもんかーといった程度のもの。

たしか花沢健吾の漫画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』で主人公の男が好きな女の子を助けるために、この映画の主人公であるトラヴィスになった気になってモヒカン刈りにするという場面があった。
あと、『電車男』でもそんなようなシーンがあった気がする。
でも実際に元ネタであるこの映画のトラヴィスを見てみると、たしかに売春婦を助けはしたかもしれないが手前勝手な倫理観の押しつけであったし、彼の悲願は、好きになった女が支持する政治家を、女に振られた腹いせに暗殺するというものであったから、『ボーイズ~』『電車男』よりも遥かに暴走気味な男の物語で、しかもどこからが妄想で何が現実なのかわかりずらい作りになっていたこともあり、まぁそれが良いのだろうけど、なんか話に上手くハマれないうちになんか終わっちゃった。

※もちろん、彼が悩めるベトナム帰還兵であったことにも狂気の一因があることは考慮すべきランボー的事案である
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