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茄子 アンダルシアの夏のKeNのレビュー・感想・評価

茄子 アンダルシアの夏(2003年製作の映画)
3.1
U-NEXTにて。初見。

昨日 退院したばかりだけど、早速 今日 ロードバイクに乗って久しぶりにポタリング♪ 2週間も入院生活が続いたので、さすがに脚が重く感じられたけど、やっぱりロードバイクはエエのぉ。サイクリング後の洗車や整備も含めて楽しくて仕方がない♪
てなわけで、【ロードバイクが登場する映画が観たくて…シリーズ】の第4弾。今作は『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』といったスタジオジブリの作品で作画監督を務めた高坂希太郎が脚本&監督のアニメーション作品。

ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアとともにグランツールと呼ばれる3大サイクル・ロードレースのひとつで、毎年9月にスペインで開催されるブエルタ・ア・エスパーニャという大会を舞台にした物語。なんでも高坂希太郎監督自身 富士の麓で行なわれたヒルクライムレースで3位入賞するほどの実力派ローディーらしく、上映時間46分という短い作品ながら、サイクリストらしい事細かくリアルな描写が隅々まで行き渡っていて、ロードレースやロードバイク好きなら自然と惹き込まれる魅力ある小品に仕上がっている。絵のタッチや登場するキャラクターも丸っきり宮崎駿のジブリ作品そのもので、非常に見やすく美しい。
劇中に登場する「逃げ」や「アタック」といったロードレースの用語は、それなりにロードレースの観戦の仕方が分かっている人にしか解らないかもしれないけど、そんなことを知らなくても十分に楽しめるのではなかろうか?横風が強くなった時に集団がエシュロンと呼ばれる隊形を組む描写など、めちゃめちゃリアル。

そんな感じで高坂希太郎監督自身のロードレースに対する思い入れがいっぱい詰まった作品ではあるけど、レース以外に時折 挿し込まれる主人公の家族たちとの関係や主人公の葛藤の部分とかが今ひとつわかりにくい。あと小池栄子のアフレコは酷い…

しかし、まさかエンディングナンバーを忌野清志郎が歌っているなんて。こんな曲を歌ってたんだねぇ。忌野清志郎もロードバイクを愛し、根っからのサイクリストであったことは前々から知っていたけど。そんな清志郎に「自転車ショー歌」なる替え歌のエンディング曲を歌わせるところにも、監督のロードバイクへの愛が詰まっていると言えよう。
ただ、この曲 駄洒落で実に様々なロードバイク・ブランドの名前が登場するのだが、自分の愛車ウィリエールの名が出てこないのが非常に残念!(苦笑)
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