アギゴン

アナザーラウンドのアギゴンのネタバレレビュー・内容・結末

アナザーラウンド(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

家庭でも仕事でも、どこかぼんやりと身が入らない高校教師のマーティン。ある日生徒や保護者から授業の内容にクレームをつけられてしまう。家庭に帰れば、夜勤で出勤する看護師の妻とすれ違い言葉も満足に交わすことが出来ない。
同僚のバースデーに男たちだけで食事をしている最中、マーティンは弱音を吐いてしまう。その席で同僚のひとりがある哲学者の話をし始める。「血中アルコール濃度を一定に保つことで仕事の効率向上、想像力が漲る」と言う理論。そこで彼はその理論を証明する為の実験をしてみないかと提案する。そこにいたマーティンを含め4人の同僚達はふざけ半分で実行していく。
血中アルコール濃度0.05%からスタート。
ショットグラス1杯を仕事の前にひっかけて、授業を行うと言う呆れた実験。
しかし、想像以上に上手く仕事が遂行し、やがて、マーティンの授業は生徒たちを引き込んで行き楽しい授業になって行った。
家庭でも、家族の事を思いやれる余裕も出てくる。他の同僚達も活気を、取り戻し全てが好転していくように思えたのだったが…。


この作品を見ていて「あ〜やっぱり人は弱いもんなんだよな〜💦」と自分も含めて
苦笑いしてしまいました。
彼らは自分達の都合の良いように「実験」の内容を変えて行きます😅
見ていて「もうそこまでにしときなさいな」と声をかけたくなっちゃうけど、自分も「あと一つだけ…」「これが最後だから…」とチョコをチョロチョロ食べて、気がついたら1袋食べちゃったって事があるな( ̄▽ ̄;)
だけど「理論を証明する為の実験」とするところなんか、教師達らしいモノの考え方だな〜と笑ってしまいます。
私にはもはや「飲む理由」の正当化としか思えなかったな。
とことん飲みまくる彼らには呆れるけど。劇中でマーティンの奥さんが「どうせこの国の人達は飲んだくれなんだから〜」と言い放つシーンがあるけど、デンマークのお国柄なんですかね?映画の冒頭で学生達ががバカげた競走をしてお酒を飲みまくっては吐くと言うシーンがあるんですけど、お酒に関しては寛大なのかな?16歳以上からお酒が買えるとスクリーンの端っこに書いてあったけど…。
お酒は嫌いじゃないけど、私はほろ酔い(血中アルコール濃度0.05%)がちょうどいいかも。まぁでも彼らが酔ってはしゃぐ姿は見ていてなんかこっちまで楽しくなってしまいました。彼らが酔いながらダンスするシーン。あの曲はいい曲でしたね🎶

体育教師と少年の(-⊡_⊡)
最後のシーンは泣けてきました。

呆れてしまう程酔いまくる彼らだったけど、人間くささが出ていて嫌いではない。
心に残る作品でした。
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