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アナザーラウンドのtugmiのネタバレレビュー・内容・結末

アナザーラウンド(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

酒は飲んでも飲まれるな、を痛感しました。
マッツ見たさに観た。もっとコメディかと思ってたら意外と重たかった?です。

人間は血中アルコール濃度が0.05%だと何事もうまくいく、というアホみたいな仮説を証明しようと論文にし、ルールを決めて飲酒をするという…

昼間の飲酒は先人たちもしていたことだの、ヘミングウェイは酒を飲みながら数々の名作を残しただの、さすが全員教師なだけあってもっともなこと言って真面目なんだか笑える。

冴えない中年がほろ酔いでサッカーしたりダンスしたり釣りしたり、腕相撲?したりわちゃわちゃしていてかわいい〜ハッピーな時間と、シビアな現実の対比も、酔いが回る時とシラフの時を体験してるようで上手かったな、と思います。

大人になれば我慢や諦めと共に、あの無敵な、経験がなかった頃には戻れない。冒頭の電車で馬鹿騒ぎして無敵な学生たちの様なキラキラしていて自信に溢れた時代が主人公にもあったはず。
「俺ってつまらない?」と他人に聞かなければならない…自分がつまらないと一番わかっているのは自分自身なのに。

卒業式にハメを外して大騒ぎする学生たちとラストに堂々とダンスするマッツかっこよすぎる。
トミーが老犬とどんな気持ちで船に乗ったのか、顛末を考えれば本当にダメな大人なんだけど、ダメな大人でももう一度、がむしゃらに明日に向かってダイブしたいと思うラストでした。

メガネ坊は将来プロサッカー選手になったりしてね。ヒーローインタビューでトミーのこと話すんだろう。

そういえば、友人の誕生日パーティーで合唱してた、あんな暗い曲でいいのって気になっちゃった笑
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