ぬーたん

アナザーラウンドのぬーたんのレビュー・感想・評価

アナザーラウンド(2020年製作の映画)
4.0
マッツ・ミケルセン主演。マッツ好き。007カジノもドクター・ストレンジも敵役悪役ながらアッパレ。いや、何ならボンドへの痛そうなアレもマッツなら許せちゃう。ダニクレ、すまん。個人的にはドラマ版『ハンニバル』のレクター博士に魅せられた。マッツならではの役だった。ホプキンスとは全く違うレクター博士を見事に演じたなあ。包丁を持ち華麗に料理を作るマッツの美しきこと、完璧だった。
さて56歳になったマッツ、さすがに皺も増え老けたけど、色気は逆に増した感じ。さすがマッツ、ゲッツ、ガッツ、っていう感じさ(どんな感じよ?)ミドルネームはディットマンだそうで、それは合わねえと思うけど。俳優になる前は、体操選手でダンサーだったマッツ、今作ではその実力を発揮し披露してくれるよ。マッツファン、必見の作品!
酒は梅酒くらいしか飲まない下戸のゲコゲコの私は、お酒の話である今作は想像を超える話だった。しかも生徒が飲酒?と思ったらデンマークでは16歳からお酒飲めるそうで、16歳って高1だよ、それってどーゆーこと?と思うが、北欧って酒飲みが多いイメージだった理由が分かった。
高校教師の4人。やけに気の合う教師が上手いこと同じ学校に4人も居るっていうのは不自然ではあるが、まあ、コメディーっぽさのある作品だしそれは良い。ただ血中アルコール度を高めて仕事する、という実験が何のためなのかよく分からん。ただ飲みたいだけじゃん?特にマッツ演じるマーティンは仕事も家庭も上手くいってないし、やけ酒っぽい面もあるわけで。今日は車だから、とか今日は家族と過ごしたいから、とかの飲まない理由も、美味しそうに杯を傾ける同僚を見てたら、すぐさま撤回し、他の誰よりもヘベレケになっちゃう。そんなマッツが可愛く感じるよ。っていうか、静かに涙を流すマッツを観るだけで、私もホロリ。陽気になるマッツを観るだけで、私も楽しくオヤツタイム。マッツは母性本能を直撃するんだよ~。
そんなマッツの必見シーン①酔っ払って競歩をする、その歩き方が笑える。その後は仲間と抱き合いひっくり返る。可愛い松。でなくマッツだけど。少年松。
②キャンプでのエッチシーン。色気たっぷり。エロ松。
③ラストのダンス。これはもう上手いとか上手くないとかのことでなく、マッツの魅力が溢れ出てる。最高のマッツ。ベスト松。
ただね、どうしたことだろう?あの一文字の唇と、窪んだ大きな目のせいか、ふとしたアップのお顔が、凛々しいお顔が、時に、カエルに見えてしまう!イカン。そんなわけあるかーい!カエルゲコゲコだなんて。ゲコな私じゃアルマジロ。
友人3人がまた良い。おもらしする胸毛たっぷり友は、ちと気持ち悪かったけど。胸毛多過ぎて!もはやゴリラかニコケイか?って位の毛深さ!
男の友情は良いなあ。私も男友達いて、女より気が合うんだよね。やっぱり私は中身オッサン?
監督・脚本はトマス・ヴィンターベア。娘のイーダにヒントを貰い書いた脚本で、イーダはマッツの娘役で出演する予定だったが、撮影開始4日後に交通事故で亡くなったという。これは辛過ぎる。悲劇だ。そのことで監督は脚本を書き直した。アルコールについての話だったが、人生の肯定の話にもなっている。
前半はやや退屈ではあるが、後半の勢いが見事。ラストまでぐっと惹き付ける。これはまさにマッツの魅力が溢れた映画だった。
ラストのダンスは何回も観た。こんなにブラックスーツの似合うカッコいい金髪の中年が他に居るだろうか?胸キャンでおもわずマッツ加点したよ!
まっつ~!
※おやつは娘から貰った、MAISON CACAOの生チョコクッキー。美味しい。美味しくて食べ過ぎた。
※夕飯は大根と豚肉の煮物(ゆで卵入り)ほうれん草とベーコンのバター炒め、ネバリスター(長芋と大和芋のハーフ)水菜を生ハムで巻いたやつ。
ぬーたん

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