肉鹿

スパイの妻の肉鹿のレビュー・感想・評価

スパイの妻(2020年製作の映画)
3.6
1940年、神戸。仲睦まじい夫婦。だが、夫が恐ろしい国家機密を偶然知ってしまったことで国へも夫婦間も疑いが急加速していく———ヴェネツィア映画祭銀獅子賞受賞作。

見終わったら「お見事!!!」てなんにでも使いたくなってしまう映画😆

昔の日本映画のような仰々しいセリフ運びの違和感に最初は戸惑って笑ってしまったんだけど、演者さんの安定感ですぐ慣れてくる演技力はお見事のひと言だし、東出さんは顔ちっちゃくてスタイルいいからエリート軍人感強くて佇まいだけでお見事!!!

さらにチェス盤の駒の配置で不審さを演出したのもおしゃれでお見事だし、一転して爪を手のひらに乗せていくというゾクっとするホラー演出もお見事で怖かった😱
怖いといえば、人体実験映像を記録したフィルムの粒子の粗さや不気味さの再現度もお見事で階段の奥の暗闇から何かが降りてきそうで怖かった。

夫婦の愛の描き方もホラーみあって、愛情と怖さは紙一重感も存分に感じられてお見事でした👏

ただ、8Kカメラで撮影されたという果てしなく奥行きを感じられるはずの映像やセットはあまりこだわりを感じられなくて不細工。
まあそれすらも1940年代の日本映画セットが現代に蘇った感はあって、ある意味お見事!!!
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