イライライジャ

我らの父よのイライライジャのレビュー・感想・評価

我らの父よ(2020年製作の映画)
3.2
イタリア映画祭2021の4本目。
警察幹部の父がテロリストとの銃撃戦で撃たれた様子を見てしまった10歳の息子は深いトラウマを負う。だが少し年上の謎の少年が現れてから2人だけの楽しいひと時を過ごす。

暗い開幕ながら、わりとガッツリと少年たちの青春・有情映画として描かれている。
謎の少年は毎日ボロボロな同じ服を着ていて、いきなり姿が消える。
この少年はイマジナリーフレンドなのか、現実か、妄想か、という演出が為されているのだが、何度かフラッシュバックされる銃撃戦の某カットのせいで真実がすぐ分かってしまった。
この中途半端な演出が活かされてるとは思えない。それに冒頭とラストは完全に蛇足で、これがなければもっと好きだったかも。

ただ音楽による効果的な演出もあり、あまり音楽聴かない私にしては珍しいほど気に入ったので記しておく。
イタリアのプログレバンド、プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ(通称PFM)の「impressioni di settembre」という楽曲だそうだ。

そういえば主役のブロンド碧眼の少年が美少年すぎて見惚れてしまった。